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 安倍晋三首相は28日午後5時から首相官邸で記者会見を開く。不安視されている自身の健康状態や新型コロナウイルスへの今後の対応方針などについて説明する見通しだ。首相が官邸で正式に会見を開くのは、通常国会が閉会した翌日の6月18日以来、71日ぶり。

 首相は17日と24日に慶応義塾大学病院(東京都新宿区)を訪問。24日の通院後、記者団に「先週の検査の結果を詳しくうかがい、追加的な検査を行った」と述べたが、具体的な体調などについては説明していない。首相は2007年に持病である潰瘍(かいよう)性大腸炎が原因で辞任した経緯があるため、与党内からは健康を不安視する声があがっている。

 また政府は、28日の首相会見に先立ち新型コロナ対応の対策本部を開く。今冬にかけてインフルエンザとの同時流行が懸念されることから、医療提供体制の確保などについて協議し、首相が会見で対応方針を説明する予定だ。