天理大ラグビー部でクラスター 20人感染、全員寮生活
石川和彦朝日新聞
奈良県と奈良市は16日、新たに24人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの感染者数としては過去最多。24人のうち19人が天理大学(天理市)のラグビー部員で、すでに感染が判明していた1人を加えると計20人の男子部員が感染したことになる。県は、県内3例目のクラスター(感染者集団)と判断している。
県によると、天理大ラグビー部では今月12日に20代の部員1人の感染が判明。14日に濃厚接触者と考えられる部員53人と指導者ら職員6人にPCR検査をし、15日に10~20代の部員19人が陽性とわかった。3人が軽症で16人が無症状。ほかの部員34人と職員6人は陰性だった。
天理大ラグビー部の部員は168人。全員が学内のラグビー部寮で生活している。残る部員114人についても順次検査を実施していく。天理大では、13日から体育学部のキャンパスを閉鎖し、クラブ活動は原則中止とする措置をとっているという。
天理大ラグビー部は関西リーグで4連覇中。全国大学選手権で準優勝もしている。OBに2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利に貢献した立川理道(はるみち)さんらがいる。(石川和彦)