感染対策キット発売 地域バス向け、換気強化
ソフトバンクやトヨタ自動車などが共同出資するモネ・テクノロジーズ(東京)は27日、新型コロナウイルス対策として、地域バスや通院用バスに使われている車向けに、隔壁やカーテンで座席を仕切ったり、換気性能を大幅に高めたりできる改造キットを開発し、受注を始めたと発表した。
キットは、利用者の需要に応じてルートを柔軟に変える「オンデマンドバス」や、通院・通勤シャトルバスに使用されることが多いトヨタのワゴン車「ハイエース グランドキャビン」向け。天井から外気を取り入れて後部に流す独自技術の装置によって、新鮮な空気に入れ替えることができる。
価格は78万1千円から。モネは同時に、さまざまな用途に対応できるよう座席配置を柔軟に変更できる新開発の車両も発表した。
モネ・テクノロジーズの柴尾嘉秀(しばお・よしひで)副社長は、キットについて「感染を避けたい通院や通学の場面で必ず喜んでいただけると思う」と話した。