寮クラスター対策が課題の中 女子高生の新たな生活拠点完成(島根・川本町)
松江市の立正大淞南高校や、奈良県の天理大学ラグビー部でクラスターが発生し学生寮での感染症対策が課題になっている。こうした中、島根中央高校では寮生活を送る女子高生の新たな生活拠点が完成。引っ越しに密着した。
(島根中央高校2年生)「こんなにクッションあったっけ?」「行ける?」
18日、慣れ親しんだ寮から荷物を運び出す女子高生。島根県川本町の島根中央高校にある築約40年の寮からお引っ越し。向かった先は車で2分、町が新たに作った女子生徒のための生活拠点。
(女子生徒)「楽しみ。」実家の出雲市から家族が総出で引っ越しのお手伝い。(女子生徒の兄)「いいなぁ、めっちゃいいな。」(女子生徒)「めっちゃきれい。一人部屋です。」(女子生徒の母)「光栄ですね。クラスターも発生したけど大丈夫かな。」
島根中央高校は生徒を増やし学校を存続させるため、県内外から生徒を積極的に受け入れている。去年、県内初の女子野球部も創設。女子生徒の受け入れ強化の目玉事業として町が約7億円をかけ生活拠点を整備した。島根中央高校の女子寮はこれまで4人1部屋で、密になりやすく感染も気になるところだったが・・・
(藤谷記者)「新しくなり、一人ひとり個室が設けられました。これまで大浴場共用だったお風呂は、ユニットバスで一人ずつに変わりました。」
新しくなり感染症対策も取りやすくなった生活拠点に女子生徒は・・・(山口から来た生徒)「きれい!新品!」「綺麗すぎてやばいです。」「綺麗すごい嬉しい快適に過ごせそう。」
施設でも朝晩の検温やマスクの着用を義務付けた。さらにこれまで対面で食事をしていた食堂は、透明の仕切りを設けた。(女子生徒)「特に違和感はないです。コロナ対策ばっちり!」(女子生徒)「ソーシャルディスタンスが取れて友達の顔を見て食事ができる。画期的。」高校は飛沫感染を防ぐため男子寮にも同様の仕切りを近く導入する予定。
(川本町まちづくり推進課・竹下耕二さん)「川本だけ発生しないことはない。生徒が少しでも安心して暮らせるようにしていきたい。」