昨日は、横浜駅から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1940年鎌倉生まれの牧野縑の作品。
名前はかとりと読む牧野氏は東京芸術大学で学び、
1968年からはパリに留学し、パリを拠点に活動し、
亡くなる1992年までパリの音楽学校で教えたようだ。
トランスシュタシオンは1989年初演されている。
CDの解説書にある彼の回想からすると、
彼の中でかつてから生まれていた楽想を
音響として具現化したものといっていいだろう。
その楽想とは、「ある音響の帯が、うねり、逆巻き、
縮小し、拡大し、解体し、さまざまな運動を繰り返しつつ
変貌を遂げていく」というものと牧野氏は語っている。
ここでみられる音楽は、したがって荒涼とした世界だ。
後半で聴こえる音の波動はライヒの音楽を思わせるし、
ある音の実験をオーケストラでやっているという感じである。
彼は過去にジョリベやデュティーユなどに師事していたが、
その影響(特にデュティーユ)も感じられる気がする。
デュティーユが同じ時期に作曲した作品には、
「瞬間の神秘」という作品があるが、
この曲と比較してみるといいかもしれない。
私の好みとしては、やっぱりデュティーユの方かな。
音楽として聴きやすく、おもしろいと思う。
しかし、50歳代という若さで亡くなった牧野氏ではあるが、
今生きていたら、どんな音楽に挑戦したのだろうなあ。
途中聴いたのは1940年鎌倉生まれの牧野縑の作品。
名前はかとりと読む牧野氏は東京芸術大学で学び、
1968年からはパリに留学し、パリを拠点に活動し、
亡くなる1992年までパリの音楽学校で教えたようだ。
トランスシュタシオンは1989年初演されている。
CDの解説書にある彼の回想からすると、
彼の中でかつてから生まれていた楽想を
音響として具現化したものといっていいだろう。
その楽想とは、「ある音響の帯が、うねり、逆巻き、
縮小し、拡大し、解体し、さまざまな運動を繰り返しつつ
変貌を遂げていく」というものと牧野氏は語っている。
ここでみられる音楽は、したがって荒涼とした世界だ。
後半で聴こえる音の波動はライヒの音楽を思わせるし、
ある音の実験をオーケストラでやっているという感じである。
彼は過去にジョリベやデュティーユなどに師事していたが、
その影響(特にデュティーユ)も感じられる気がする。
デュティーユが同じ時期に作曲した作品には、
「瞬間の神秘」という作品があるが、
この曲と比較してみるといいかもしれない。
私の好みとしては、やっぱりデュティーユの方かな。
音楽として聴きやすく、おもしろいと思う。
しかし、50歳代という若さで亡くなった牧野氏ではあるが、
今生きていたら、どんな音楽に挑戦したのだろうなあ。