Mars&Jupiter

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カルバーリョの序曲「勤勉な愛」を聴きながら、横浜から上星川まで歩く

2007-09-27 06:52:51 | 古典~現代音楽ポルトガル編
昨日は、横浜から上星川まで歩く。
途中聴いた曲は、1745年ポルトガル生まれの
ジョアン・デ・ソウザ・カルバーリョの作品。
そこで、CDの英文で書かれた解説を読んでみる。
ポルトガルでは、カルバーリョに続きモレイラ、
ポーチュガル、ボンテンボといった作曲家が登場するが、
カルバーリョは、この三人の作曲家を教えたようだ。
この時期のポルトガルはジョアン5世(在位1706-1750)、
ジョゼ1世(在位1750-1777)の治世にあたるが、
ブラジルからもたらさせる黄金により、黄金期にあった。
この経済的な豊かさを背景に、
イタリアからは多くの音楽家や振付師を招く一方、
国内の作曲家をイタリアに派遣し、学ばせている。
当時はイタリア歌劇が人々の人気を集めた時代で、
ジョアン5世の時にはリスボンに歌劇場が開設されている。
(ただ、1755年にリズボンで地震があった。
歌劇場はどうなったのだろう。再建されたのだろうか。)

序曲「勤勉な愛」は、1769年に作曲された作品で、
当時流行していたニコロ・ヨメルリの影響を受け、
明らかにイタリア歌劇の影響が強くでているようだ。
最初のアレグロ・コン・スピリートでは、
弦楽器が軽快に旋律を奏し、ファゴットの音も心地よい。
聴いた感じモーツアルトの音楽を聴いているようでもある。
(モーツアルトもイタリア・オペラ形式の作品を
多く残しているのであたりまえだろうが)
続くアンダンティーノ・コン・モルトでは、
最初叙情的な旋律が現われ、やや悲しげである。
中間部は優しい感じの旋律が登場するが、
再び叙情的な旋律が現われ、次の部分に切れ目なく続く。
最後のアレグロ・スピリトーソは弦楽器とホルンが活躍する。
活躍するホルンの吹奏が心地よく、曲は華やかさの中で終わる。
日本の現代作曲家の作品をずっと聴いていたからか、
こんな時代の作品を久しぶりに聴くとほっとするなあ。
コメント
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