Mars&Jupiter

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ファーディ・グローフェのハドソン川組曲を聴きながら、横浜から星川まで歩く

2011-03-09 05:32:36 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は、横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1892年生まれのグローフェの作品。
ハドソン川組曲は1955年に作曲された。
指揮者のアンドレ・コステラネッツは「ハドソン川の伝説」に基づく組曲の
構想を持っていて、1954年グローフェに会った時にその構想を話しかけたようだ。
1932年に作曲した交響詩「リップ・ヴァン・ウィンクル」を含み、
1955年5月21日サンタ・モニカで組曲の作曲を完成させ、
同年7月25日コステラネッツ指揮、ナショナル交響楽団により初演が行われた。
聴いたCDはウィリアム・ストロンバーグ指揮、
ボーンマス交響楽団の演奏による。
第1曲「川」は、ゆったり流れる川を感じさせる曲で、
ロマンティックな旋律が弦楽器によって奏される。
鉄琴とハープがその川の水面が太陽の光を反射し、
きらめく様子を描写しているかのようである。
やがて、ゆったりとした旋律は全体で奏されるようになり、
最後はオーボエのみが残り、静かに終わる。
第2曲「ヘンリー・ハドソン」は、この川の名称の由来となった
イングランドの航海士・探検家ヘンリー・ハドソンから曲名を採っている。
ホルンにより堂々とした旋律が奏でられて、それを他の楽器が受け継ぎ、
フルートがそれを奏したあと、オーケストラ全体で堂々と奏して終わる。

第3曲「リップ・ヴァン・ウィンクル」は、ハドソン川と
キャッツキル山地を舞台とした作品をもとに作曲された。
小説家ワシントン・アーヴィングによるこの作品は、
森鴎外が「新大陸の浦島太郎」と付けたように、
主人公ウィンクルが眠っているうちに20年の歳月が流れ、
町の様子が変わり、知っている人々も歳をとり、
妻も既に亡くなっており時代から取り残された人物の話となっている。
冒頭フルートの旋律に続き、犬の鳴き声がするという楽しい曲。
そのフルートの軽快な旋律をもとに曲が始まる。
途中出てくるファゴットの音がおどけた感じで、ユニークである。
やがてフルートの旋律をオーケストラ全体が扱い、
それをもとに盛り上がって、最後華やかに終わる。
第4曲「オールバニーの夜のボート」は、フルートや鉄琴、ハープ、
弦楽器により夜の情景が描写され、ロマンティックな音楽である。
やがて、その旋律をもとに打楽器や金管楽器も加わり華やかさが加わる。
トランペットなど金管楽器がジャズの調べを奏し、いったん曲は途切れるが、
再び冒頭の主題がゆったりと奏されて、最後は弦楽器中心に静かに終わる。
第5曲「ニューヨーク!」は、金管楽器と打楽器が活躍する華やかな曲。
明るく騒々しいくらいの盛り上がりをみせて、全曲を閉じる。
コメント
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