Mars&Jupiter

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ポール・クレストンの交響曲第3番作品48「3つの神秘」を聴く

2011-03-22 05:34:58 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は、雨が降っていたのでウォーキングを休みました。
途中聴いたのは、1906年生まれのクレストンの作品。
交響曲第3番作品48「3つの神秘」は、1950年に作曲された。
同年10月27日オーマンディの指揮、
フィラデルフィア管弦楽団によって初演された。
聴いたCDはテオドル・クチャル指揮、
ウクライナ国立交響楽団の演奏による。
第一楽章「キリストの降臨」レント-アレグロ・モデラートは、
弦楽器が弱く淡い旋律を奏でて始まり、低弦がそれに応え、
やがて金管楽器などが加わり盛り上がりをみせる。
ハープの音が入り、ホルンに導かれグレゴリオ聖歌のアレルヤから派生した
主題が扱われていくようだが、それはアメリカ風でもあって美しい。
舞踏風の挿入部とあわせながら音楽は展開されていき、
生き生きとした感じをみせながら、最後全体で盛り上がって終わる。
第二楽章「キリストの十字架上の死」アダージョは、
ティンパニが重々しく叩く音に乗って、チェロ独奏が旋律を奏す。
オスティナート風の伴奏に乗り、木管楽器や弦楽器が旋律を奏で、
悲劇的な場面を木管楽器が表現しながら、弦楽器に金管楽器など加わり、
やがて劇的な展開をみせていき盛り上がりをみせたあとは、
宗教的な雰囲気の中、金管楽器の示す二音に乗って、
弦楽器と木管楽器が奏で、最後は静かに終わっていく。
第三楽章「キリストの復活」レント・モデラート-アレグロ・マ・カルモは、
やはりグレゴリオ聖歌による旋律がチェロによって示され、
やがてホルンなど金管楽器がそれを受け継ぎ、
フルートなども管楽器が活躍し、弦楽器と絡み合っていく。
有名なグレゴリオ聖歌による主題は様々な楽器が受け継いでいき、展開される。
金管楽器・打楽器も入り、荒々しさと華やかさも加わる。
そのあとコラール風な旋律をホルンが奏でていき、
弦楽器とともに徐々に盛り上がりをみせて最後堂々と終わるが、
この終わりの弦楽器の動き方は、なぜか少しブルックナーを思わせる。
コメント
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