2019年2月24日(日)、平泉町教育委員会主催の「平成30年度歴史教室」の第3回・シンポジウム「菅江真澄と平泉」が、平泉文化遺産センター(平泉町平泉字花立、13:30~17:00時)を聴きに行ってきました。雲一つないような晴天に恵まれて良い一日でした。
シンポジウムは、先ず最初に秋田県立博物館制作の「菅江真澄」の映像鑑賞から始まりました。
次に東京学芸大学教授・石井正己氏の基調講演「平泉で読む菅江真澄」をお聞きしました。
講演やパネルディスカッションを通して、中尊寺で開かれた歌会に参加したとされる江戸時代の紀行家・菅江真澄に理解を深めました。町内外から約140人が来場したそうです。
基調講演で石井教授は、菅江真澄がエゾ(蝦夷/北海道)へ渡る際に自作の和歌で松前藩主らを感銘させ、旅人が禁じられていた渡航を許可させた逸話を紹介し「平泉の地で和歌の実力を蓄えた真澄は、和歌の力が人を動かすと思っていたのだろう。平泉滞在の経験が自信になり、後の人生に大きな影響を与えたのではないだろうか」と指摘しました。[下5つの資料は、講師が配布したもの]
パネルディスカッションは、石井教授と東北大の川島秀一シニア研究員、秋田県立博物館の松山修主任学芸主事。宮城学院女子大の菊池勇夫名誉教授が登壇。平泉文化遺産センター館長の千葉信胤氏がコーディネーターを務めて行われました。(内容省略)
平泉町では昨年(2018年)5月、藤原秀衡公の600年忌として中尊寺で開かれた歌会「冬懐旧(ふゆかいきゅう)」の詩歌を記録した冊子が発見されています。この中に「秀雄」「三河岡崎白井英二」の名で菅江真澄の和歌が掲載されています。
http://www.iwate-np.co.jp/article/2019/1/18/44101 [紀行家・菅井真澄の和歌発見 中尊寺で秀衡しのぶ歌会に寄せ:2019.02.23(土)付「岩手日報」]
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