Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

針の様に指に刺さる髪

2021-03-10 | ワイン
夏タイヤまであと二週間、夏時間もその週末。その週の初めに今後のコロナ対策が発表される。既に死者数も更に新陽性者数も落ちてきている。自宅検査も進み検査数は多くなってももう感染者も減ってくるだろう。変異株は効果を長持ちさせ無いようで、フレンツブルクの例を見ても一日二日で下火になる。そして大勢は従来株に戻る。

今後は変異株などで一時的には地域的な感染拡大が拡がってもその影響は限定的になると思われ、なによりも接種を進めて行けば終息へと一気に進む。死亡者数が許容限界内になれば社会を動かして行って、夏には平常化へと進み、終止を打つであろう。

床屋にも行けた。「三か月ぶりだね」と言うと、「私たちの責任ではないからね」というものだから「分かっていた」と、昨年最後の訪問をお互いに覚えていた。これだけネットで首相府やらの情報を入れて、更に国会との間隔なども、ある程度その決定機構が分かっていると、政府の決定がどうなるかはある程度予想が立つようになった。マスメディアも、必ずしも自己取材情報だけでなくて、同じように動いている。矢張り高級紙や高級な放送などは裏が読めるから役に立つ。

襟元が長かったのでさらに追加してバリカンを入れて貰った。勿論再び三ヶ月も待つつもりはないからと言ったのだが、「何が起こるか分からないからね」とやりて婆が漏らした。洗髪だけは上手なおばさんがやってくれたのだが、別な客へと移られて、婆となった。上手い人がいるとそこは矢張りプロなので覚えて上手になったような気もする。

それでも指が何だかとか言って椅子から外れると、「髪の毛が刺さっている」と騒ぎ出す。「僕の髪か」と質す。それほど硬い髪ではないと思うが、「まるで針のようだ」、「針の様に刺さった」とまるで白雪姫のようなことになった。

矢張り珍しい事のようだが、こちらも初めてなので驚いた。「あんたの髪は硬いから鋏が馬鹿になる」と言われた日本人がいたが、そのような髪質ではない。

週末は久しぶりにボルドーを開けた。1996年のマルゴーのワインだが、シャトーマルゴーのご近所さんの保険会社所有の大きなシャトーのものである。残念ながら期待した様な強さも熟成も無かったのだが、香りだけは良かった。開くのに時間が掛かって、エアーリングが余りすんなりと行かない。折角、バカラのワイングラスで愉しんだのだが、熟成感が出てきたのは酸化が進んだ二日後ぐらいだった。残りを急いで飲む必要もなく、今後良くなる訳でもないので、あまり楽しみも無い。30ユーロ程度のものだったから仕方がない。

週末に放送されたシニトケのヴァイオリン協奏曲三番の演奏が良かった。ヴァイオリンのクレメルが作曲家との相性についても語っていたが、流石にいい演奏をする。伴奏の指揮者ウルバンスキーも最近はミュンヘンに招聘されていたりして活躍しているが、また日本でも人気があるようでなるほどとは思った。コンサート指揮者なのだろうが、期待されるようなシャープな演奏を聞かせると同時に、「火の鳥」などを振らせるととても物足りなかった。



参照:
九時間以上の長い睡眠 2020-10-26 | 暦
ハードランディングへの対応 2020-12-11 | 暦

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