ドイツは指数関数的感染拡大を目前としている。火曜日未明にメルケル首相が求めた五日間連続のシャットダウンは、準備不足で否定された。よって各州が何かをしなければいけなくなった。そもそも五日間ぐらいでは足りなくて二週間程期間を取らなければ最後のロックダウンとはならない。オーストリアは結局六日間で中途半端なことを相変わらず繰り返す。
ラインラントプファルツ州のトライヤー知事は、夜中までやっての決断は自分の仕事の仕方ではないと月曜日の会議を批判した。
一方で、木曜日、金曜日を少なくとも街中は休みとするとヘッセン州知事は言及して、月曜日から緩和のものを撤回するとした。また州全土での夜間外出禁止は出さないとして地域だけとした。
ベルリンは、引き続き緩和を進めるとしたが、指数が125.3になって浮足立ってきている。月曜日からの引き締めが取りざたされるようになった。
また、CDUと緑の党では地方自治から連邦制を超えてEUまでの決定における合意形成の在り方をお互いに確認した。これが今回の「事件」の本当の主題で、行政が共同体からの意見をどのようにボトムアップして最終決断がトップダウンで下るかの民主的な行政システムが試されているという事だ。
昨年のメルケル首相の談話も日本などでは表向きの市民への訴えかけのみが大きく取り扱われたようだが、本当に重要な発言は「(非常事態でも)時間が掛かるかもしれないが、連邦制の中での決定機構の民主主義的なありかたを示した」であった。メディアがそのように扱っていないところは所謂大衆ジャーナリズムでしかないという事だ。日本にはまともなジャ-ナリズムが存在しないのだろう。
先日来の中継の中で、音楽的に気になっているものは、ヤルヴィが指揮したプロコフィエフ交響曲六番がある。見事な演奏だったが、詳しくは聴いていない。ベルリンのフィルハーモニカーの演奏では小澤指揮の全集を持っているが、その辺りとも比較してみないといけないと思う。
日本からのネット配信を観ていると、尾身会長が会見中に咳をしていて口元に掌を当てていた。そのような像が至る所で観られる。マスクをするのは日常茶飯になっていた日本では咳の仕方の指導が無かったのだろうと思う。ドイツでも連休明けに学校でコロナ規則の指導とかの話しがあるが、咳の仕方に関して一年以上に亘ってキャムペーンがなされた。なるほど間接的な感染の証明はあまりされていないというが、握手をしないでも流石に唾をそこいらに付けてというのは矢張り留意すべき規則ではなかろうか。
参照:
大戦以来のドイツの危機 2020-03-19 | 歴史・時事
メルケルの啓蒙的演説 2020-12-13 | マスメディア批評
ラインラントプファルツ州のトライヤー知事は、夜中までやっての決断は自分の仕事の仕方ではないと月曜日の会議を批判した。
一方で、木曜日、金曜日を少なくとも街中は休みとするとヘッセン州知事は言及して、月曜日から緩和のものを撤回するとした。また州全土での夜間外出禁止は出さないとして地域だけとした。
ベルリンは、引き続き緩和を進めるとしたが、指数が125.3になって浮足立ってきている。月曜日からの引き締めが取りざたされるようになった。
また、CDUと緑の党では地方自治から連邦制を超えてEUまでの決定における合意形成の在り方をお互いに確認した。これが今回の「事件」の本当の主題で、行政が共同体からの意見をどのようにボトムアップして最終決断がトップダウンで下るかの民主的な行政システムが試されているという事だ。
昨年のメルケル首相の談話も日本などでは表向きの市民への訴えかけのみが大きく取り扱われたようだが、本当に重要な発言は「(非常事態でも)時間が掛かるかもしれないが、連邦制の中での決定機構の民主主義的なありかたを示した」であった。メディアがそのように扱っていないところは所謂大衆ジャーナリズムでしかないという事だ。日本にはまともなジャ-ナリズムが存在しないのだろう。
先日来の中継の中で、音楽的に気になっているものは、ヤルヴィが指揮したプロコフィエフ交響曲六番がある。見事な演奏だったが、詳しくは聴いていない。ベルリンのフィルハーモニカーの演奏では小澤指揮の全集を持っているが、その辺りとも比較してみないといけないと思う。
日本からのネット配信を観ていると、尾身会長が会見中に咳をしていて口元に掌を当てていた。そのような像が至る所で観られる。マスクをするのは日常茶飯になっていた日本では咳の仕方の指導が無かったのだろうと思う。ドイツでも連休明けに学校でコロナ規則の指導とかの話しがあるが、咳の仕方に関して一年以上に亘ってキャムペーンがなされた。なるほど間接的な感染の証明はあまりされていないというが、握手をしないでも流石に唾をそこいらに付けてというのは矢張り留意すべき規則ではなかろうか。
参照:
大戦以来のドイツの危機 2020-03-19 | 歴史・時事
メルケルの啓蒙的演説 2020-12-13 | マスメディア批評