Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

状況を俯瞰する

2021-03-18 | 
2022年復活祭の一般発売が始まる。二年も振られるといい加減に気持ちが失せる。特に一年先の事ならばコロナ禍は、昔話になっていても、やはりまだまだピンと来ない。こちらの感覚が鈍って仕舞っている。特にあのバーデンバーデンの祝祭劇場で鳥肌が立つような経験ぐらいをしていないと身体が動かない。

「フィデリオ」の中止は今でも胸が痛い。痛み思い出したくないものだからどうしても期待したりとかしないようにとの防衛本能が先に働く、だから先行予約で一通り流したに過ぎない。それ以上に重点的に想像して席を替えたりというところまでは行かなかった。兎に角、まだ痛いのである。

先ずは五月に幾らかは実現することで傷は癒されるかもしれないが、その五月の公演の為には来週に再びシャットダウンの必要が出てきた。十万人中の新陽性者の数が100を超えない中での社会を動かす基準を作ってきたのであって、100を超えるとブレーキが引かれる。先ずは週末20日のベルリンでの再開コンサートが怪しくなってきている。既にベルリン全体では98で、明日にでも100を超えるかも知れない。

また最新のドイツにおける陽性率は20%に達していて、とんでもない感染が広がっていることが分かる。一部には簡易検査などで検査数が増えて、陽性者数も増えているという見解があるのだが、SWRが調べたところではその中の5%のみが抗原検査からPCRテストに回ってきているという事で、簡易検査は大勢には寄与しない様である。

要するに第三波の勢いは強くて、特に学校等の児童生徒を巻き込んでの感染拡大であって、学校を続けるためには全員に検査する必要が出てきている。そしてそれだけの数の試薬は足りていない。ドルトムント市が学校閉鎖を呼び掛けたようだが、ラシェット知事が「学校は最後に閉めて、最初に開ける」と拒否したらしい。つまりもはや催し物どころではなくなってきている。

またアストラゼネカ接種が止まっていることから、50歳以上への接種が遅れることになっていて、今後そこから重篤者や死者が増えると予想されている。また問題となっている血栓も、確かに平素の何倍かの八件が起こっているのは接種を受けた医療従事者に女性が多いとされていいる。それが事実ならば男性に率先して接種して行けばよい筈なのだ。

こうした状況を俯瞰すれば、来週22日からの決定はシャットダウンしかないように思われる。せめてアストラゼネカでも盛んに接種が続いていれば状況が変わったかもしれないのでとても残念である。少なくとも20日のベルリンのフィルハーモニーでのコンサートは検査をすることでのその実験となっているので有効な結果が出ることが望ましい。



参照:
コロナ収束への工程表 2021-03-17 | 生活
心拍52でノンレム睡眠落ち 2021-03-16 | 生活
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする