著者はリチャード・バック
訳は村上龍
リチャード・バックは「カモメのジョナサン」で知られています。空を飛ぶと言うことで、内容が似ているかも。
話のあらすじは、飛行機というものが出来た頃の話。アメリカの田舎の野原では、2枚羽の複葉機で今で言う遊覧飛行が行われていた。10分間大空を散歩して、3ドルということだが、時代を考えると1万円ぐらいか?
それが、田舎の町を興行のように回っていた。サーカスみたいですね。
空を自由に飛ぶことが好きな人が個人的にやっていたと言う。
好きなことをやることは、普通じゃ難しいことなのかもしれない。夢を見続けるのは強い意思がなきゃできないでしょ。それに普通はやりたいことなんて、そんなにあるもんじゃない、だから当たり前に町で働いているんです。
主人こうが空を飛んでどこか着陸する場所を探していると、同じようなことをしている人に出会った。
しかしその人は(救世主)魔法使いだったが、気が合い一緒に仕事をするようになり、そのうちに弟子入りしたのだ。
救世主は魔法を使え、ガソリンも消費しないし、野原を飛ぶと虫やらが飛行機にいっぱい付くのだが、その人の飛行機はいっさいキレイなまま。
救世主だか魔法使いだか、どちらでもいいが、人はやりたいことを強く念じるものだと教えた。そのうち主人公も色々な念力が使えるようになった。
ただ、どうも救世主にしても、主人公が念力が使えるようになっても、そういう人は一般社会の中で暮らすわけじゃないと言うことらしい。世俗とは離れたところで生きていかなきゃならない。なにしろ、救世主で魔術師だから世間の仕組みの中にいちゃいけないのだ。
飛行機で飛んできて、勝手に町近くの野原に着陸して、遊覧飛行をやるなんて、、、のんきな時代、商売だ。それで食っていけるのはうらやましい。
そう、、、念力は今でも必要ですよ。私の人生だって念力だけで生きたかった、、、が、念力がたまに通じないことも最近しった、、、、だって大田原マラソンでサブフォー落ちをしたもの、、、。
イリュージョンとは、、、現実は人の数だけ違うから、何がホントで何が幻かなんて言えない。その人の世界は信じるから存在しているんだよと、、、この本は言っているよう。