ランシモ

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早朝の妻籠宿

2017-11-28 14:32:41 | 旅行記

中山道の宿場町、妻籠宿の「旅宿」の下嵯峨屋に泊まって、早朝の6時頃起き出して、通り(メインストリート)に出てみました。

宿から出て、すぐの階段。

昨日は真っ暗で良く見えなかった。

じっくり見ても、よくできた宿場町だった。

ゆるやかに曲がりくねって登っている。

これは階段を登ったところ。

まだ薄暗いので行灯がついています。

山間の家の屋根は、、、昔はこれが普通だった。

山間部だったら萱(かや)が手に入らなかったのだろう。

木は無尽蔵にあるから、板葺きの屋根に重しで石を置く。

これがデフォでした。

石を置くのは板葺きを固定するのに、釘を使えなかったからではないか。

鉄は貴重品だったのだろう。

後で知ったが、瓦屋根の瓦は極限の寒冷地だと割れるという、、、!

50年前では、僻地の山小屋に泊まると、この程度以下の日本昔話のような生活があった。

むろん、北アルプスはすごい勢いで近代化されたから無かったが、最後までそんな過去の遺物のような山小屋が残っていたのは、東北の山々や南アルプスの最深部にだ

若い時に飯豊山塊を歩き回っていた時に、軒が自分の背丈よりも低い家屋というか、縄文時代のような家を見つけたときはビックリしてしまった。見ちゃいけないものを見たという感じだった。

跳ね上げ式の板窓にスカスカの板床、背をかがめることを強要する家、、、。

それらに比べれば妻籠宿はずいぶんと近代的かーーー。

江戸の時代では東海道と比べると、中山道は1/4の人だったそうです。あくまで東海道が表で、中山道は裏道でしたが、お殿様の参勤交代は東海道でも、お姫様の行脚は中山道を行かれたらしい

中山道は大きな川渡がない代わりに、距離がちょっと長くちょっと起伏があった。

東海道の大井川では川の水量が増えると、渡しが止められ、それがネックだった。長い時は1ヶ月近く通行止めだ。

しかも、橋がかけられなかったので、渡しは人力だったからです。

人の肩に背おわれて大井川を渡るか、人が担ぐ台座の上に座してわたるか、どちらにしても渡しは人夫次第だった。トラブルもあっただろう。

もしかして、お姫様は大井川を人の肩車で渡されるのが嫌だったのかもしれない。ゲスの勘繰りですが、、、案外、姫がむくつけき野郎に担がれて、「白いおみ足」に触られるのを敬遠して中山道回りにしたのか???

歴史は案外簡単なことだったのかもしれないなー。


木曽川の谷は深く、東側は高い中央アルプスに遮られて陽が差すのはまだだ。

三脚を担いで、と言っても弱々しい三脚ですが、一眼デジカメも最軽量・最小のニコンD5300をつけて、バシバシ撮っていた。

ローで撮影しているので、露出はオートに任せて、ピントもオートです、三脚でぶれないように1枚撮りだけ!

ズームもセットの安いセットレンズ(ニッコール70〜300)ですが、ぶれなければ極めてシャープ。

早朝の妻籠宿をバシバシ撮っていたら、ふと後ろを振り返ったら男が一人、高級カメラ(キャノン5D)を2台持って白い長いレンズをつけていた。挨拶したがモゴモゴ言ったか言わないかわからず、口がきけない方なのかと頭の中でちょい疑問符が、、、。しばらく私の後ろをついてきて、写真を撮っている様子。空が明るくなってきたら、、、近寄ってきて空を指さし、、、サンシャインなんとかなんとか、、、。あーーーやっぱり、あちらの方だった。ここの宿に泊まらなきゃ、この時間には歩けない。宿のご主人が話されたように、お泊りになる方は全員外人さんですよーーーが納得した次第です。古風な日本の原風景に熱心な外人(アジア系)さんだった。

昭和の初期に見かけたゴミ箱?

私が生まれた頃にはコンクリでできた用水箱?みたいなものもあった。

この戸の意匠は吊るし柿です。

こんな感じで各戸が思い思いの風情を作っている。

ここも吊るし柿と唐辛子。

丸いのがなんだかわかりません!

おもちゃカボチャ?

可愛らしいデザインです。

妻籠宿の各戸に飾ってある意匠は素晴らしく、どなたかが全体をプロデュースしているのだろう。チェックが入っていると思うからだ。

とにかくデザインが良い。

近くの馬籠宿も奈良井宿素晴らしい環境保全だと思います。

日中は、、、芋の子を洗うような混雑ですよーーー。

原宿の竹下通りみたいです。

何回も来ていますが、こんなにじっくり見たのは初めてです。

宿場町なので通りを外れると、すぐに野山や畑になります。

わびさびの世界でしょーーー。

日本の古き山間部のイメージを大事に保存しています。

いわば日本の原風景、オリジンです!

次回は吹雪になった時か、大雨の時に来よう。

雨の日中だったら、、、東海道五十三次の安藤広重の世界が見れるかもしれないでしょ。

雨脚が強くて、ぴちゃぴちゃ雨が跳ねるぐらいじゃないと、写真に写らないだろう。風も吹いてくれなきゃ雨脚が斜めにならないでしょー。

となると、カメラの防水も考えなきゃー。

普通、そんな時にカメラを外で構えている人は、、、いない。

そう、人と同じことをしていちゃー当然普通。

昨夜は雨だったが、この日は暖かく晴天になりそう。

だから、11月の朝でも3枚着ているだけ。ランニング用の薄手のウエットスーツみたいなジャッカだけで、十分だった。標高2400mの横手山の頂上の山小屋に泊まる予定だったので、さらに極寒用のダウンがザックに丸めて入れてある。

計画変更はいつものこと。思わぬ妻籠宿を満喫できてよかった。

12月1日 各戸の飾り

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9a81d9f01462078f5481ba2bc448f617

11月27日 下嵯峨屋さんの立地は

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/df1fa4e536aeb2fdce51ab3f81e5e6c1

11月26日 南木曽の妻籠宿に泊まる

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/db2764fb6defab0a036a5d38571c3479

11月25日 上田の「草笛」でお蕎麦を腹いっぱいに食す

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/8b41d6633fc6121e9f3b26adf7ea75fd

コメント
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