北海道紀行10 義経神社
日高の先端の襟裳岬から戻る途中で、義経神社があることに気づきお参りしました。
義経伝説は日本全国に散らばっていますが、東北や北海道に多い。
なぜ、義経伝説が日本各地にあるか私はその理由を知らなかった。
簡単にいうと、義経が逃げてどこかで生存していて、粗野で野暮な源政権を倒してほしいという、京の公家さんたちや、関東の民たちの願いが込められていると知りました。
義経は騎馬戦が得意なので荒っぽい性格なのかと思うけど、アイヌ達にアワやヒエの耕作を教えたり、船の作り方から操舵など、機織りや武芸を伝授するなど、意外に文化人としての教養があった。それで義経はアイヌの方達から神のように慕われていた。たぶん頼朝は策略家で陰気で疑り深い人物だったんだと思う。
だから政権を取ったのは源頼朝だったが、全国に頼朝神社があるなんて聞いたことがない。
じゃーん
北海道の片隅にあるひなびた神社です。
周辺には売店もなければ何もない。
敷地だけは北海道なので広大です。
こんな所に観光客は来ないだろうと思っていたら、大きな観光バスが到着して、全日空か日航か大手が企画した観光バスツアーだった。
そういえば北海道は見るべき自然はいっぱいあるけど、名所旧跡は少ないから義経神社が選ばれたのだろう。
資料館と言っても何もないに等しいが、義経伝説を読んで腑に落ちることが多かった。
義経伝説は京都の朝廷からの願望でもあった。
国の役人は日本中に散らばっていたので、その方達にも「義経はいきているか?」情報を求めたのだろう。
もしかして、その願望(=デマ)を持って頼朝を牽制したのかもしれないな〜〜〜。
源政権ができる100年ほど前には平将門伝説もあった。
それも同じように、時の腐敗した京都の朝廷に反旗を翻して、いち時は関東に独立国を旗揚げしたが、結局は腐敗した朝廷によって将門は滅ぼされた。
関東の民は悲しみ、将門が再びいきて復活してくれとの願いが、将門伝説を数多く残された。
アイヌをこよなく愛した義経と言われるけど、時代を考えなきゃ間違える。
1200年あたりといえば、北海道は蝦夷(エゾ)と呼ばれていたが、まだまだ倭人には遠方の未開地。
アイヌは蝦夷(エミシ)のことだから、東北、関東にも多く住んでいて、そのあたりでは、むしろ倭人よりも多数派だったのではないか。
福島県の平(いわき市)の手前に勿来関(ナコソノセキ=くるなかれ)があるが、それこそ蝦夷と倭人の境界線だった。
だから義経がアイヌに文化を植え付けていったのは、関東北部やや東北でのことだと思う。
それこそ、東北のエミシにとっては義経は神のような存在だったのでしょう。
源は元々が清和天皇直系の公家といっていいような身分らしい。
義経神社が現在のサラブレットの生産地である日高にあるのが、何かの縁なのかもしれない。
ひよどりごえの戦いなど、義経は常に戦いでは馬に乗っていた。
義経の時代はもう800年ぐらい前のことながら、考えると面白いものです。
神社には木蓮が咲いていました。
2016年1月20日 イザベラバードの日本紀行下巻 1887年4月に横浜から函館までの日本の内陸縦断記です。
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb
この報告書の中にも、アイヌ達が義経を慕っていると書いてあった。書かれた年代が1887年で、義経が実際に生きていた時代から600年近く経っている。アイヌは文字を持たない民だったから口述で伝承していったのだろう。アイヌにも語り部がいたのでしょう。
カメラ*ニコンD5300
レンズ*ニコンのセットレンズ2本
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