ゴルデンスランバー、伊坂幸太郎著読書
緊急事態宣言で15冊ぐらい買ってきた本の最後の一冊です。
感想文を書いていないのが1冊ありますが、内容が悪いのじゃなく感想を書きにくいだけ。
ゴールデンスランバーは本屋大賞というので、しかも最近の人気作家なので期待でした。
おおまかなストーリーは1960年代にあったケネディ暗殺事件からとられている。
オズワルドがケネディを狙撃した犯人だとされていたが、護送中に暗殺されてしまった。
そのオズワルドを撃ち殺した犯人ジャックルビーでさえ、4年後には獄中死(怪しい)している。
果たしてケネディ狙撃がオズワルドの単独であったか、、、当時から誰も信じていない。
狙撃銃を4発も発射したのに誰も狙撃犯を見ていないのもおかしい。
証言者や証言自体を握りつぶされた可能性だってある。
当時の米国政府発表がこれほど嘘くさかったのはないほどです。
警備の厳重な米国大統領を暗殺したのは、国家レベルの犯罪組織だったんじゃないか。例えば軍隊とかCIAとかFBI他国の諜報機関とか、、、。
国家の犯罪となれば、、、完全犯罪でしょう。
その国家的犯罪を日本で再現したのが「ゴールデンスランバー」だ。
場所は仙台で、狙撃銃の代わりに「ラジコンヘリに爆弾」というアイテムだが、今だったらドローンということになるか。
ゴールデンスランバーでは犯人は不明だが、犯人に仕立て上げられたのが、、、主人公の「青柳雅春」。
日本の首相暗殺事件は、どうも国家が絡んでいるようで、「青柳雅春」を周到に犯人に仕立てている。
どうも、顔まで整形してそっくりに似せた「偽青柳雅春」を用意して、色々あちこちに出没させていた。
証拠固めを「偽青柳雅治」が進めていたのだ。
とりあえず日本は民主国家なので、対抗勢力であっても暗殺はダメでしょというので、犯罪実行犯と偽犯人と、実際に捕まる「青柳雅治」を用意したという訳だ。
伊坂幸太郎のゴルデンスランバーは予定調和で、多分この犯人にされた「青柳雅治」は逃げおおせるのだろうと言う希望が読める。
それがハラハラどきどきだが安心して先を読んでいけることになる。
勧善懲悪とはちょい違うが、主人公が殺されてしまっちゃ、読者はがっかりでしょう。
その安心感のあるスリルなんですね、このゴールデンスランバーは!
面白くてどんどん読んでしまった!
国家が国民を守ってくれるとは限らない。
国民をダシに国家という権力がさらに権力を大きくしようと画策する。
よくあることですが、国家を国民が見守っていないとマズイことになりやすい。
人は善人だと前提で過ごしているよりも、人はすきがあれば悪事をはらたくと考えて国民は政治機構を見守っていなきゃいけない。
今の日本政府や政治機構はなりふり構わず「悪事」と言っていいほどのことをやっている。
ストーリーが面白い本し、テンポが良い、、、お勧めします。
架橋ビジネス 山下昌美
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