ダニエル・キイス著
精神障害者と知能遅れのことについて、天才と対比して語っています。
心理学などが進んでいるアメリカならではの一冊。
知恵遅れの方の感じかたを、うまく書き込んでいます。コノ感覚は普通の方には想像することもできないでしょう。また天才とは何を考えているかのくだりも、凡人が知るのも新鮮なことです。
この、両極を書けるダニエル・キイスさんはどうなっているんだろう?
多くの精神障害者は生まれ育った家などの環境に影響されていると言う。それを丁寧に小説のストーリーの中で解き明かしています。この本を読めば、最近の精神障害者の事件や対人関係にうまく当てはめて対処できるかも知れない。
背表紙に書いてあった、ストーリーです。
友を見れば、その人がわかると言う、、さもありなん。
ちょっと重たい話しの本ですが、一読していおいて損はない、お勧めします。
人を疑ったり、自分の不幸を嘆いたりすることのなかった精神薄弱児がねずみと一緒にあまたの良くなる手術を受けて天才になっちゃう話でしたよね。
天才になったことによっていやおうなく知らされる醜い現実、、、
翻訳も秀逸ですよね。
天才は天才なりに、現実の醜さや凡人のおろかさが目に付いてバカバカしくなるんですね。まるで私達が精神薄弱児にたいするように、、、。
このような内容の小説は初めてです。良く書けています、、奥が深いなー。
この本を読んだのは何年前かな?
20年以上前と思いますが、凄い作品でした。
静かに始まり、ガーッと盛り上がって、また最後には静かになってしみじみとした感慨に浸った記憶があります。
チャーリーがかしこくなっていく過程を日記(?学習記録?)で表現した手法が秀逸でした。
凄い作品です!
書き方も、ひらがなばかしで最初読みにくくて、しばらくすると漢字が混じってきて、そのうち内容が天才の領域に入ってくると話が難しく面白くなってきた。それが退化していくに従い、ひらがなに戻っていく。
なんか切なかったですね!
手法が秀逸なのと、その手法で表現した人々の気持ちが鮮烈でした。
頭がよくなることで自分のトラウマを知る苦しみ、帰るところのなさ、誰にも拒まれるという現実、、、、
素直に泣ける人は彼がかわいそうに思うからかなあ?私は彼ひとりをかわいそうには思わない、もっと深い闇を感じて胸が痛みました。
たくさんの方に読んでいただきたいと切に思います。
トラウマというか、現実を知らなかったほうが、ノンキにすごせるのは、アックンでも天才でも同じよう。
ちょっと面白いからみんなに読んでほしいですね。
もう読んでいたんだー。
書き方も変わっているけど、言いたいこと表現したものもちょっと変わっている。
この作者の他の本も読んでみます。
ps:主人公になった気分は天才のほうですか?