著者は飯田譲治、梓河人の2人
映画化されたそうですが、それは見ていない。
ホラーですが最後になってコレがホラーだとわかるくらいで、全編はサスペンスドラマです。
映画化されたので、その評論はあるのだが、この本の感想文が探しても少ない。映画やTVのコメントを読むと、この原作本を読んでいる方が少ないかわかります。
おそらく、ミステリアスで生命は、と考えさせられるのは、ブックのほうじゃないかな。私は映画を見る気にもならない。
猟奇殺人事件で始まった。殺した人の脳味噌を料理して食べるという奇怪な連続事件になった。
犯人を追っていくと、なんと女性の影が、、、。
追い詰められた女性が、犯行間際に反対に殺される。犯人だった女性の脳が干からびて小さくなっていた。
が、、、そんな状態で生きていたとは考えられないと、、。
犯人が殺されて事件は、一件落着と思われたが、また同じような事件が続発。
犯人は死んだはずだが、、、。
すると、次の犯人らしき者は若い男のよう。ところが男の脳に前の女性の記憶があった。脳の記憶が若い男に移ったようだ。
犯人をドンドン追い詰めていく刑事2人、その恋人、家族、犯罪マニアなどが回りに絡んでいく。
ストーリーの真ん中あたりでは、推理として脳の意識が一人歩きして、人という体を得て犯罪を起こしていくとわかった。
つまり、脳の意識が人に取り付き(脳に入る)、悪意の塊である意識が犯罪を犯していくと言うこと。
結末は、どちらかと言うとハッピーエンドなんだが、意識とは何かを考えさせられるSF、ホラー、サイコサスペンスだった。
映画はそのあたりを、石なんかに置き換えて、私にしてはごまかしているとしか、、、。映像化するのは難しいのか?
本では意識と言うものを水に例えていた、、面白い発想です。
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