音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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「ドビュッシーの不協和音・ドビュッシー以前の不協和音[倚音・掛留音]」~9月30日(日)のつぶやき

2012年10月03日 | ◆一言◆
from Keitai Web すでに言われていることですが、ドビュッシーの出現「以前」と「以後」では、「音楽の世界はすっかり変わってしまった」というのは本当なんだなぁ、と、ふとあらためて思いました。その理由は「不協和音」。ドビュッシー以前は、不協和音は解決されるものだった。しかしドビュッシーは・・・
from Keitai Web ドビュッシーの使った「不協和音」・・・ 協和音(主に第1・3・5音から成る和音)に不協和な音(第6音、第7音、そして第9音。晩年には第11音や第13音も!?)を混じ入らせ、その不協和音自体を「美しさ」として見出だしてしまった!!ドビュッシーの革新性は、ここにこそある!?
from Keitai Web ドビュッシー以前の音楽においても「不協和音の美しさ」は少なからず多用されていましたが、不協和音が出てきたなら、それは協和音に解決されることが音楽の美しさの道理であり、そして大きな魅力となります。この解決される不協和音には「倚音」「掛留音」という特別な名称が付されてもいます
from Keitai Web 「倚音・掛留音」という不協和音は、単なる詰まらない音楽理論ではありません。不協和音とは、物理(すなわち真実!?)に基づいた確かな現象であり、「不協和音が協和音に解決する際に発生する快感=音の魅力」を多くの天才作曲家達は作品の要所に使っています。演奏者は、この魅力をよく知り・感じておきたいものです!
from Keitai Web しかしドビュッシーは、不協和音を「倚音や掛留音」としてではなく、「不協和音そのものが美しい」として、それを駆使し始めた作曲家のよう・・・。だから「ドビュッシー以後」の音楽の世界は、「不協和音」の新たな価値観を有し、それ以前とは違う世界になったと言えるのかもしれません
from Keitai Web ジャズ音楽を思い浮かべてみると、彼らの奏でる数多の不協和音は、実に美しく・面白く・魅力的・刺激的なものです。ジャズにおける「解決されない不協和音の多用」は、ドビュッシーが先駆者!?と言うことも出来るのかもしれません
from Keitai Web そこで、ドビュッシーの音楽作品が世に広まり始めて100年以上が経ち、我々の耳は「不協和音にあまりにも慣れすぎている!?」という大問題が指摘されるのかもしれません・・・。ドビュッシー以前の音楽における不協和音の魅力に不感症になってしまっているとしたら・・・これはクラシック音楽業界における大きな危機!?(半世紀前に大指揮者フルトヴェングラーが指摘していた!?)
from Keitai Web しつこいですが、クラシック音楽における不協和音「倚音・掛留音」は、堅苦しい音楽の単なる規則ではありません。現実世界に鳴り響く音の真実(協和音か不協和音か)に即した、高度な音の技法なのです。「倚音・掛留音」は、クラシック音楽家として一生をかけてこれに向き合うべき大命題と言っても過言ではないかもしれません
from Keitai Web 「不協和音の美しさ」、これが、倚音・掛留音などの「解決される美しさ」なのか、ドビュッシー的な「不協和音そのものの美しさ」なのか、気を付けて、それぞれの場合をそれぞれに楽しめたら、充実のクラシック音楽ライフを過ごすことができる!?♪
by pianistGS on Twitter

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