音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆メンデルスゾーン「音楽 と 言葉」 ~ 《無言歌》を紐解くヒント!?

2010年03月06日 | ◆一言◆
メンデルスゾーン作曲《無言歌》を理解するのにうってつけの文章を見付けました。



(マルク・アンドレ・スシェイへ宛てたメンデルスゾ-ンの1842年10月15日の手紙)

「世間では、音楽が多義的だと常日頃から言われます。
音楽は何を考えているのかよくわからないが、言葉は万人に理解できる、というわけです。

でも私は逆だと思います。
話全体ではなく、ひとつひとつの言葉を取り出したとしても、
正しい音楽に比べると、言葉は多義的で特定されず、
誤解されやすいのではないでしょうか。

正しい音楽は、言葉よりも数千倍すぐれたもので魂を満たします。

音楽-私の愛する音楽-は
言葉で特定されない考えを話すのではなくて、特定されたことを話します。
音楽によるこのような考えを言葉で話そうとすると
どうしても不満が残るのですが、音楽だと上手くいきます。

そしてこれは、考えのせいではなく、言葉のせいです。
言葉ではこれが精一杯なのです。

この曲[《無言歌》の数曲]で何を考えたかと尋ねられても、
私は、あるがままのリ-トですと答えるでしょう。
どれか一曲について特定の言葉を思いついたとしても、
私はそれを他人に話したくありません。
言葉の意味は人それぞれに受け取り方が違うからです。

リ-トだけがすべての人に同じことを語り、
同じ感情を呼び覚ますことができます。
でもこの感情を言葉で話すことはできないのです。」













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