音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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(続き5)◆《さくら横町》に魅せられて ~ 再現部は【4小節周期】

2008年07月29日 | 中田喜直《さくら横丁》
歌曲《さくら横町》の再現部↓




これまでこちらで書いて参りました《さくら横町》追跡では、
主に「小節周期」が視野に入ることが多かったのですが、
そんな観点からこの再現部を見てみましても、
面白いことが浮かび上がってきそうです。


今まで不規則に【4・3小節】の混合された
小節周期が、この音楽を聴くうえで、
どことなく止め処ない魅力を発してきました。


それが、ここ再現部においては、
今までと違った様相を呈します。


それは、一般的な規則正しい【4小節周期】となって
再現部が奏されるのです。


「自然」な【4小節周期】の音楽の流れは、
この曲においては、今までの「不規則性」に慣れ始めた耳には、
大きな「意外性」として効果を発揮するのかもしれません。


よって、歌詞の最後「さくら横町」が
いままでとは違ったリズムで歌われるのは、
ピアノ伴奏型において【4小節毎】に移り変わるフレーズに
歌が合わさるためのようです。↓



↑「よこちょう」と歌いながら、ピアノは
「桜吹雪」さながら、素敵なアルページオを奏でます。


「花の女王」と呼ばれた心の中の彼女は、
ここに明らかに、その姿を現したのでしょうか、

夢か幻か?


同じ音型が二度奏されるのは、もしかすると
エコー(余韻)なのかもしれません・・・


音楽は、この間奏を通して、
二つ目の中間部へと移行してゆきます。


(つづく)



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