~ Undine物語 M.フーケー作 ~
【第一楽章】 Allegro
夕暮れ時のこと。
とある老いた漁師夫婦の住む森に、一人の騎士が迷い込んだ。
その騎士の名はフルトブラント。
騎士はあまりに鬱蒼とした森と湖に道を失い、
日も暮れ心身ともにくたびれ果てている矢先に、
この漁師の家に辿り着いたという。
その漁師の家には、それは美しい少女がいた。
名はウンディーネ。
実はこのウンディーネ、水の国からきた妖精であった。
妖精とは、人間と姿かたちは近くとも、大きな違いは「魂」をもたない。
そんな妖精が「魂」を得るには、
人間の男性と愛し合い妻となること。
ウンディーネの父である水底の国の王は、ウンディーネに魂を持たせるため、
ウンディーネが幼少の頃、地上界のこの漁師夫婦のもとへ送ったのであった。
騎士が漁師の家に留まったその夜。
愛くるしい水のいたずらとともに、ウンディーネは
めずらしい来客のもとに現れる。
その騎士のあまりの凛々しい姿に惹かれるウンディーネ。
そしてまた、その現れた少女のあまりに愛らしさに
いっぺんで心を奪われる騎士。
しかしウンディーネは妖精であるために、
愛らしいがあまりに無邪気でいたずらっ子。
気に入ってしまった騎士にまとわりつき、
その出すぎた好意に、漁師夫婦に窘められる。
叱られたウンディーネは機嫌を激しく損ね、
夜の闇へと飛び出していってしまった・・・。
外は大嵐。心配になった漁夫と騎士は、
外へウンディーネを探しに出る。
とうとうウンディーネを見つけた騎士。
不思議なことに彼女はその大嵐の中、ひとり小島に守られていた・・。
ウンディーネを呼び戻す騎士に、
貴方が夜が明けて国へ帰ってしまうのなら私はここを離れない、
とごねるウンディーネ。そして
彼女を置いて帰らないと約束する騎士。
かくして二人はここに心を一つに寄せ合うのであった・・。
(文:葛西賀子)
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夕暮れ時のこと。
とある老いた漁師夫婦の住む森に、一人の騎士が迷い込んだ。
その騎士の名はフルトブラント。
騎士はあまりに鬱蒼とした森と湖に道を失い、
日も暮れ心身ともにくたびれ果てている矢先に、
この漁師の家に辿り着いたという。
その漁師の家には、それは美しい少女がいた。
名はウンディーネ。
実はこのウンディーネ、水の国からきた妖精であった。
妖精とは、人間と姿かたちは近くとも、大きな違いは「魂」をもたない。
そんな妖精が「魂」を得るには、
人間の男性と愛し合い妻となること。
ウンディーネの父である水底の国の王は、ウンディーネに魂を持たせるため、
ウンディーネが幼少の頃、地上界のこの漁師夫婦のもとへ送ったのであった。
騎士が漁師の家に留まったその夜。
愛くるしい水のいたずらとともに、ウンディーネは
めずらしい来客のもとに現れる。
その騎士のあまりの凛々しい姿に惹かれるウンディーネ。
そしてまた、その現れた少女のあまりに愛らしさに
いっぺんで心を奪われる騎士。
しかしウンディーネは妖精であるために、
愛らしいがあまりに無邪気でいたずらっ子。
気に入ってしまった騎士にまとわりつき、
その出すぎた好意に、漁師夫婦に窘められる。
叱られたウンディーネは機嫌を激しく損ね、
夜の闇へと飛び出していってしまった・・・。
外は大嵐。心配になった漁夫と騎士は、
外へウンディーネを探しに出る。
とうとうウンディーネを見つけた騎士。
不思議なことに彼女はその大嵐の中、ひとり小島に守られていた・・。
ウンディーネを呼び戻す騎士に、
貴方が夜が明けて国へ帰ってしまうのなら私はここを離れない、
とごねるウンディーネ。そして
彼女を置いて帰らないと約束する騎士。
かくして二人はここに心を一つに寄せ合うのであった・・。
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