【第三楽章】
Andante tranquillo - Molto vivace - TempoⅠ
婚礼の一夜が明けた。
ウンディーネは、昨日までとはうって変わったたおやかさで、
騎士と漁師を驚かせた。そしてまた、一日前まで大嵐で
荒れ狂っていた森も一転してさわやかな陽が差し込み、
すさまじい氾濫を見せた川は静かで清らかな流れに変わった・・・。
愛らしくしとやかな花嫁に、幸せな騎士。
天候もすっかりよくなり、騎士は
自分の国へこの愛らしい花嫁と共に帰る。
幸せな結婚であった。
しかし城で待ち受けていたのは、
騎士の婚約者ベルタルダ・・・。
このベルタルダの存在と自分の妻が人間でない鬱陶しさから、
次第に騎士の心は揺れ、幸せな結婚生活に翳りが見え始める。
この騎士の心無い態度はウンディーネを哀しませるが、
ウンディーネは決してその騎士を責めることはなかった。
ただ、水の国にはどうしても守らなければならない掟があった。
それは、水の国の女を妻とした夫は、水上や水近辺で
その妻を罵ってはいけないこと。罵られたら即座に、
妻は水底の国へと帰らなければならない。そしてさらに、
もしその夫がその後も貞節を守らず
他の女性と結婚するようなことになれば、
妻は、夫の命を奪いに行かねばならない・・・。
ウンディーネは、このことだけは、騎士に約束させた。
(文:葛西賀子)
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ウンディーネは、昨日までとはうって変わったたおやかさで、
騎士と漁師を驚かせた。そしてまた、一日前まで大嵐で
荒れ狂っていた森も一転してさわやかな陽が差し込み、
すさまじい氾濫を見せた川は静かで清らかな流れに変わった・・・。
愛らしくしとやかな花嫁に、幸せな騎士。
天候もすっかりよくなり、騎士は
自分の国へこの愛らしい花嫁と共に帰る。
幸せな結婚であった。
しかし城で待ち受けていたのは、
騎士の婚約者ベルタルダ・・・。
このベルタルダの存在と自分の妻が人間でない鬱陶しさから、
次第に騎士の心は揺れ、幸せな結婚生活に翳りが見え始める。
この騎士の心無い態度はウンディーネを哀しませるが、
ウンディーネは決してその騎士を責めることはなかった。
ただ、水の国にはどうしても守らなければならない掟があった。
それは、水の国の女を妻とした夫は、水上や水近辺で
その妻を罵ってはいけないこと。罵られたら即座に、
妻は水底の国へと帰らなければならない。そしてさらに、
もしその夫がその後も貞節を守らず
他の女性と結婚するようなことになれば、
妻は、夫の命を奪いに行かねばならない・・・。
ウンディーネは、このことだけは、騎士に約束させた。
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