音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆吉本隆明「開かれた普遍性」「芸術の価値」

2010年03月14日 | ◆一言◆
「芸術」における「普遍性」を
今を生きる人の口から聞いたのは(テレビとはいえ)
久しぶりのことのように思います。



吉本隆明氏


「芸術の価値」について、
聞いていて、こんなことを思いました。

「芸術」とは・・・
もう、こう説明するより無いかしら、それは、
「芸術は魂の昇華するためのなにがし」


21世紀、科学の進歩目覚ましい今日において、
今更「魂かよ!?」と、笑う人は笑えばよろしい。

でも、僕も芸術家として生きていて、
芸術・音楽と魂とは、
あまりに密接な間柄にあると感じる時は
少なくないのです。

これはちっぽけな僕のせめてもの存在価値なのかもしれません。

僕の知りうる限りのクラシック音楽において勇気を持ちたいのは、それは
音楽においては大いなる具体性にも支えられて、
その事実・すなわち芸術の効用を
より強く実感し、充実させてくれもするものがあると思っています。

すなわち、ハーモニーの宇宙的力が。

ここに、
中世の音楽学が言及した
「musica mundana」をも実感するのです

限りあるか無いかも我々には分からない
普遍の世界

でも、我々はそこに、今、生きている











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