音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆音楽会場の全員が皆感動・満足することは出来るかどうか!?・・・はあまり問題にしない!?

2010年07月28日 | ◆一言◆
演奏する者、きっと誰もが一度は考え、
そしてちょっと落胆してしまうことだと思うのですが・・・


それは、
演奏会・コンサート・音楽会において、
「会場にいる人、全員が皆感動し満足することがあるのかどうか」という問題・・・


きっと、答えは
「いや、それはさすがに無いだろう・・・」
というものではないでしょうか・・・


これは、ちょっと寂しい答えですよね。
でも、反論することも出来なさそう・・・


体調のすぐれない人、
集中が切れてしまった人、
演奏中、別のことを考えていた人、
席が良くなかったり、周囲の人が気になったり
などなど・・・・etc・・・・

このように、
色々な諸要素により、
会場の大半が盛り上がっていても、
自分は感動できなかった・・・という人は
きっと現れてしまうと推測できるでしょう。


それが世の中というもの。


仕方のないこと。


でも、
今書きたいこと・思ったことは、そのことではないのです。


このように、「仕方ない」と考えることは、
幾分かの「ガッカリ・・・」「落胆」の感が無くもないのですが、
しかし、
これを「ガッカリ」と受け止める必要は、無いのでは、と思ったのです。


上記のような諸要素により、
感動を分かち合えなかった人がいたとする・・・
でも、
それは、あくまでも「二次的な問題である」と処理して考え、
もしも、
会場の大半が、音楽を通して感動できたのであれば、
それはもう、音楽として「良いもの」であったと
胸を張って受け止めてよいのでは・・・!?

・・・と、思ったのです。


大切なことは、
それが「いい音楽」であるかどうか。
それに尽きる、と。

「いい音楽」とは何か?
これはまた深く色々と考える課題ですので、
今回は触れませんが・・・



いやはや、
このような考え方は「謙虚でない」・・・かもしれませんが、
純粋に「音楽の力」について考えてみたとき、
このような考え方も、あり得るのではないか、と、ふと思ったのです。





P.S.
昨夜はドイツからの友人達とともに、
バロック音楽+ラテン音楽の夕べを一緒したのですが、
パーカッションの強力な助っ人も入って、
異なる国籍の人々が5人集い、音を合わせる即興的な生の音楽の持つ力は、
演奏者と共に会場の人々にも、その高いテンションは伝わったのかもしれません。
とっても面白いコンサートとなりました!!
共演者の皆様のお陰様、ご来場の皆様のお陰様、
本当にありがとうございました!!と、この場をお借りして、御礼申し上げます。

さて・・・次は8月1日のソロ・リサイタル。











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