昼間は徹夜明けのようにドンと頭が重く・・・夜は無理矢理に昼寝をしているように寝付けない・・・ 昨日ヨーロッパ帰りの時差を実感していたら、ついに白々と夜が明けてきました。おはよう日本!?
この度は数年振りにヨーロッパにて演奏できる機会を得られましたが、向こうにおいても、常日頃こちら日本にて音楽の勉強していることが、そのまま本場の人々にも喜んでもらえた手応えがありました。勉強の成果があるのであれば、一生勉強、これ生き甲斐がある証拠となりましょうか!?
本場ヨーロッパの良さ、空気感や文化など格別な雰囲気はもちろん向こうにはあるのですが、なんだか最近の自分はすっかり・・・クラシック音楽をやるのに「向こうでないと出来ない」なぞとはあまり思えなくなってしまいました・・・音楽は音楽!日本でも出来る!(もちろん条件は違いますが)
ヨーロッパの乾いた空気感や建築物なぞ、クラシック音楽の本場ならではの格別な雰囲気があるのは、確かでしょう。しかしこれは高度に意図され創られた楽曲の演奏にあたっては本分ではない「プラスアルファ」なものと思います。これはこれで楽しいですが!音楽の大事は他にもある
映画《もののけ姫》を見ながら、シシ神が月の光を見ながら変身してゆく時のBGMが、ドビュッシーに聞こえた。それは《前奏曲2集》の逸作《月の光が観賞するテラス》。完全5度で平行に移動し上昇する音楽は、素晴らしい雰囲気を醸し出しています。先駆者はドビュッシー!
《もののけ姫》シシ神の首が飛び、森や命を滅ぼしてゆく様は・・・2011年3月11日以降の今見ると、福島原発の爆発を思わずにはいられなくなりました・・・忍び寄る放射性物質の魔の手・・・それは死・・・しかし宮崎監督はアシタカに言わせました「まだ終わらない、我々が生きている限りは」と!
一旦目にしてしまうと離れられない!? 宮崎アニメの吸引力にすっかりハマってしまいました。23時くらいから終わりだけ(笑)
昨日、シベリアを越えて北方から日本に進入した飛行機は、以前のように太平洋上までゆかず、福島のあたりで進路を真南に変えて、陸上を進んでいました・・・福島原発を避けたのでしょう・・・はぁ
世に蔓延るBGMを聞いていると思うことがある・・・演奏者は、プロ活動においてもはや上手すぎるのか!? 楽曲の持つ音楽的・和声的・音程的な魅力を感じる間も無く、とりあえず完成してしまうところに、芸術的な不足を感じる・・・ とりあえず巧いは罪!?ゲーテはこれを芸術の敵と言った・・・