音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆ムソルグスキー作曲《展覧会の絵》に見る「ロシア革命」前夜!?

2010年03月28日 | ムソルグスキー《展覧会の絵》
ムソルグスキー作曲のピアノ名曲《展覧会の絵》には、
その後、世界を揺るがす歴史的な事件、
史上初の社会主義国家誕生の契機となる「ロシア革命」の
「前夜」を暗示するような音楽的内容が見られるような気がしました・・・


例えば
《テュイルリーの庭 - 遊びの後の子供たちの口げんか》と、
その直後に鳴り響く《ビドゥオ(おそらく「牛車」ではなく
「虐げられた人々=ポーランド人農奴」という意味!?)》

・・・この二曲が続けざまに演奏されるのは、何とも意味深な気がしているのです。
すなわち、
平和な午後の昼下がり、子供たちと母親の屈託の無い姿を彷彿とさせるパリの「テュイルリー公園」、
しかし、そうした呑気な社会を成り立たせている背景には、
労働者達の過酷な生活がその下支えとなっているのだいう・・・社会の光と影!?


そして、
二人のユダヤ人《サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ》もまた・・・

金融業・金貸しで世界的な地位を占めるユダヤ人民族といえど、
住む場所・国を無くした人々の悲しみ・拠り所の無さは、
(ちなみに現代のイスラエルの建国は1948年)
貧富の差あれど、同じく虚しいという苦しみを
この音楽は現しているように思われるのです。


このような対照的な音楽の配置は、
自身が貴族階級であったにも関わらず
労働階級を支持したというムソルグスキー、そして
彼の友人ガルトマン(この作品《展覧会の絵》の発祥の源)が
意気投合したところであったろうかと推察されるのです・・・


すなわちそれは、未来のロシア・ソヴィエト連邦という国の未来を予言して・・・!?


ちなみに、ムソルグスキー《展覧会の絵》は
◆1874年作曲=19世紀後半
そして
◆ロシア革命20世紀初頭(1905年、1917年)・・・


時期関係的に見てみても・・・いかがでしょう?












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