音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

◆クラシック音楽 ~ 異世界との交信は「彼の世」に限らず

2010年03月31日 | ◆一言◆
ここ数年、
自分でクラシック音楽をやりながらつい頻繁に考え・思ってしまうのは、
多くの楽曲(とりわけ大作曲家達の後期の作品)を通しての「死生観」。


少なからず、このようなアイディアにたどり着いてしまう、これは
作品を書き残した作曲家たちの人生・生き様・哲学等を勉強してみると
あながち間違いではないと思われ、信じられるのですが、
今、現在、21世紀、ここ日本という現実の世界に生きる自分を含めた人々・・・
皆それぞれ一生懸命生きていて、
その人達を前に、あまり頻繁に「死生観」について語ることには
不安があるのでした・・・
「メメント・モリ」と掲げてはいるものの・・・



でも、今、ふと思ったのです。

音楽を通して、現世でない世界に思いをはせる
この衝動・感動はもはや私には禁じえません・・・きっと皆様にとっても。


でも、それはいつも「あの世」だとは限らない!?

↑そう思ったら、少し楽になれるような気がするのです。


そう、音楽における「音域」を通して、
あるいは異なる楽器による「アンサンブル」を通して
多次元の楽想を体験できる(これはクラシック音楽における大きな魅力のひとつ)
その際に想像された現世と異なる世界には、
色々な種類があるのではないかしら!?


我々が幼き日に純粋無垢な気持ちで実感していたファンタジーの世界、
希望の世界、夢の世界、過去の世界、歴史の世界、個人的な良き日の(悪き日の!?)思い出の世界・・・などなど・・・


想像力をふんだんに使って接するクラシック音楽の魅力は、
こうしてより一層大きく豊かに膨らんでゆくような気がして、
ついに「死生観」にとらわれていたところから
脱却できるのかもしれないような気がするのです。

これは私にとっての大きな一歩かも









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