ブルグミュラー《25の練習曲 op.100》より
〈22番 舟歌 Barcarolle〉の楽曲解説・和声解析動画が出来上がりました。
こちらBlogでは数か月ぶりのブルグミュラーご紹介・・・
ご無沙汰してしまい申し訳ありません・・・
その間!
2021年に入って、新しいSNSとして突如話題となりました
「clubhouse」に私も参入、
手軽に「声(=意見、そして音楽)」を発信できる新しい文化!?に
日頃から、何か面白い音楽に関する部屋を出来ないか、
模索チャレンジして過ごしております。
YouTubeにて記録される動画、
Blogにて記録される文章、
そして、その場限りの声によるclubhouse、
それぞれの長所を活かしつつ、
今後ともネット上における音楽活動、
がんばってゆきたく思います♪
そして、
コロナが落ち着くならば、もちろん生演奏・生講座もいつか!!
♪♪♪
〈舟歌〉
淡く白ずむ地平線の彼方に夜明けの太陽が現れるかのような!!
素敵な前奏に続き、
歌が始まります、
ちゃぷんちゃぷん、と聞こえるような伴奏とともに♪
【書込み解説】ブルグミュラー〈22.舟歌 Barcarolle〉《25の練習曲op.100》より【楽曲和声分析と弾き方】
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0:00~ ブルグミュラー《25の練習曲op.100》より〈22.舟歌 Barcarolle〉
0:46〜 調性は♭4つの長調、As-Dur変イ長調、静かなpp、舟歌ということは水、川、湖、海
2:56〜 8小節、明るい「C major」の和音、朝方の暗がり、水面の向こうに現れる真っ白な太陽のよう
5:00〜 1~12小節は〔序奏〕、13小節~ 〔主旋律〕
5:50〜 使用楽譜は「東音企画版(初版)」
6:38〜 【和声】
6:48〜 【II.IV.VI.和声解析法】、3小節、Faは第VI音
8:10〜 4小節、「夜明けの合図」のよう、左手の〔5度の響き〕〔五声〕に注意
10:09〜 7小節、①拍目は〔Iの和音〕、②拍目にRe♮でC-Durハ長調に転調、「fm6」は〔短調サブドミナント〕、ちょっと憂いを帯びた!?
12:48〜 〔サブドミナント→トニカ〕は〔変終止〕
14:36〜 9小節、すぐに曲の主調As-Dur変イ長調に転調
15:36〜 9小節②拍目、右手Mi♭第V音で終わるフレーズは〔半終止〕、疑問文の雰囲気
16:26〜 10小節、①拍目裏、Si♭第II音、弱拍だからちょっと抑揚(<II)
17:24〜 11小節、右手Doの音は、左手の和音とぶつかる不協和音〔倚音Appoggiatura〕の魅力は奥義
19:02〜 12小節、〔全終止〕
19:50〜 12小節、右手は四分音符、左手は八分音符の「伴奏音型(チャプン、チャプン(水音?))」が始まる
22:15〜 16小節、軽い〔全終止〕、(BassにLa♭の保続音)
23:59〜 15小節、①拍目裏のFa第VI音、弱拍にちょっと抑揚(<)
25:15〜 20小節、c-mollハ短調の〔全終止〕
26:05〜 17小節はAs-Dur、18小節の左手Faは第VI音「fm7」、c-mollにとっては第IV音という〔エンハーモニク転調〕
31:35〜 19小節②拍目、11小節と同じような〔倚音〕
33:33〜 21小節、すぐにまた曲の主調As-Dur、直前のc-moll、心に一抹の不安?それでも舟はゆらりゆらり進む
34:46〜 ★23小節、ブルグミュラーの楽譜における【長すぎるスラー(改竄)】の問題・・・原典・作曲者の書いたスラーは古典的な短めのもの、音楽の【ニュアンス】を表わす
38:19〜 23小節、①拍目裏のSi♭は第II音、②拍目裏Fa第VI音に、弱拍の抑揚(<)、【II,IV,VI和声解析法】のコツ
40:12〜 22,26小節、右手に〔半終止〕
41:14〜 27小節、左手は〔全終止〕、左右の手が違うフレージング・意味を持つことがある
41:55〜 28小節、Es-Durの〔全終止〕? ということは27小節で転調? すると28小節②拍目「a♭m」は〔短調サブドミナント〕、一抹の不安、海の?人生の?
45:43〜 28小節~、転調ではなく、As-Durのまま!? すると28,29,30小節は〔半終止〕
47:22〜 As-Durとすると27小節②拍目は〔V度調のV度、ドッペルドミナント〕
50:06〜 28小節②拍目、Faは、Es-Durだと第II音、As-Durだと第VI音、いずれにしろ〔サブドミナント系〕、そして不協和音の〔倚音〕でもある
51:23〜 As-Durと考えると、28小節②拍目は〔短調D46〕となる
53:50〜 32小節、〔再現部〕
54:26〜 36小節①拍目〔長調サブドミナント〕②拍目〔短調サブドミナント〕37小節〔D46〕へと盛り上がるcresc.
55:59〜 32小節~、再現部~Coda(終結部)、もう転調せずAs-Durのまま
57:11〜 和声から《舟歌》の雰囲気を読み取ってゆく
59:29〜 38小節②拍目、倚音。デクレッシェンドとアクセントは同義!?
1:00:06〜 39小節、「lusingando(誘うように)」は《13番 なぐさめConsolation》に出てきた言葉。ドビュッシー晩年の作《交差するアルペジオのための練習曲》においてもあり。
1:01:14〜 40小節〜、原典ブルグミュラー自身によるスラーは「1小節毎」、改竄されたスラーは「アウフタクト本位」という理論に基づいたもの
1:02:27〜 41,43小節のlusingando旋律は、曲冒頭1小節と同じ音型、トティーフ、動機。
1:05:18〜 グリーグ《ペールギュントより「朝」》に似ている音型。
1:05:51〜 46小節、「perdendosi(消えゆくように)」
1:07:13〜 【ペダル】、冒頭には必要なし、3,4小節&7,8小節、右手3和音レガートのためにペダル必要。
1:09:00〜 8小節、左手の前打音、①拍目の右手和音に揃えて弾くと音が濁らない(拍前に弾くなら濁らないように注意)。前打音が長く伸びすぎないように、途中でペダルを離すとスッキリ明るく白い夜明けの太陽のようなイメージが出来る!?
1:11:06〜 9小節~、「反復音」がレガートになるために随時ペダルが必要。「不可欠ペダル」
1:13:18〜 13小節~、左手の和音伴奏をレガートにするためにはペダルが必要、でも「leggiero」の指示あり。ペダルを少し(味付け程度)使ってゆく?ペダル無しでも演奏可能?
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▼ベートーヴェン【ピアノソナタ全32曲 楽曲和声解析】動画一覧▼ https://www.youtube.com/playlist?list...
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