本日は東京都内、
日本バッハコンクール全国大会の一部にて、
審査員のお役目を仰せつかり、
務めを果たしてまいりました。
コロナ禍の中、
出場される方々は実に大変だったことと
お察しいたします…
棄権を余儀なくされた方々も大勢いらっしゃり、
さぞや残念だったことでしょう…それでも!
審査員長が、ふとお話された大事な言葉あり、
それは、
「全国大会出場おめでとうございます」という!!
そうでした…
灯台下暗し、目から鱗、
今日の舞台は、めでたい音楽の場であったこととも
気付かされたのでした!
もちろん、出場される方々には、
更なる緊張のステージ!?
簡単には「めでたい」と思えないかもしれませんが、
それでも、
今回残念ながら参加できなかった方々も含めて、
どこかで「めでたい」気持ちを持っていただいても
よろしいかと存じます♪
実に大勢の方々の演奏を聴かせていただきました!
そして実に、レヴェルの高い、
意気込みの高い演奏ばかりでした!
その中から、
審査員という役割として、点数をつける仕事は
本当に大変なものです…
そのコンクールの主旨にあったバランスも考えつつ、
その中で、
人それぞれに異なる様々な演奏に対して
私の良かれと思う点数を付けさせていただく!
そして更に大変なのは、
それぞれに講評を書かなければならないこと…
元々乱筆な私が更に急いで書く…
参加者の皆様へは、この場をお借りしまして
お手元に届いた際、どうかご容赦いただきたく
よろしくお願いいたします…
書きたいことは沢山あるのですが、
少ない時間の中、頭を振り絞って
少ない言葉ではありますが、
何某かの参考となれたらと一所懸命に
書かせていただいたものです。
ここでお伝えしたかったことは、
コンクールとは、
参加者の皆様が大変であるのはもちろんですが、
実は、審査員にとっても!一所懸命の
大変な労力がかかる場であることを
近年になって、自分が審査員という仕事を
させていただく機会を得るたびに、
いつも、そう思う次第なのです。
誰も手を抜いて審査する人は、いません。
他の審査員の方々も、一所懸命でいらっしゃることを
ここに広くお伝えしたく!
文章にしてみたく思いました。
その上で、
審査する方々それぞれの
ちょっとした異なる見解があることが
実はコンクールの結果としての有効性を更に
高めているようにも思えました。
高得点を得られた方々は、やはり
多くの審査員が同感してその実力を評価した、
その結果が現れています!
中等の得点である場合、そのケースは様々、
審査員が同様に評価した場合や、
あるいは、点差がバラバラで平均点となったものもあります。
惜しくも受賞を逃した方々におかれましても、
ある審査員は高得点をつけていて!でも
他の方々はそうでもなかった、という
実に、
千差万別、生々しい話ではありますが、
でも、
ここには何か意図的な操作があったわけではない、
遠く離れた審査員席それぞれに
最善を尽くして考え絞った結果です。
例えば私個人の場合は、
音楽の表現力が、やはり一番大事と思われ
そこを評価の軸としました。
その上で、
楽譜に対する配慮、工夫、
テクニック、
人間力、等、
…恐れ多くもここに言わせていただければ、
ミスタッチについて、私の見解では
奏者の表現力がしっかりと現れていた場合、
減点の対象としては低い設定といたしました!
ミスしても、大事な音楽的表現が見受けられたなら、
そちらを尊重する、そんな審査員がいてもいいのかな、と、
がんばって意志を通した次第です♪
(他の審査員の方々とのバランスも考慮しつつ)
様々な要素が複雑に絡み合いつつも、
これ!
という直感に最終的にはもとづいての
採点、というお仕事をさせていただきました。
コンクールが…まさかこんなにも
参加者だけではなく、
審査員にとっても大変なものだったとは…
以前は受ける側であった自分が
最近になって審査する側ともなった今、
この、
新鮮な気付き、
「審査員も、大変でがんばっています」
という現実を、
文章に残しておきたく、ここに書きました。
バッハコンクールや
ブルグミュラーコンクールにおきましては、
参加者の、音楽の勉強の末長い向上を主旨とした
ものであることがハッキリと記されております。
キャリアアップのための壮絶な戦いの場ではない…
実に、ポジティヴな意識が先行する、
参加される方々にとって、有意義な催し物であることと
今の私は思っておりますこと、ここに
表明いたします!(以前はコンクールは兎に角嫌いでした(笑))
受賞された方々は、
これを励みに更なる上達を!
受賞できなかった方々も、
これを踏み台に更なる上達を!
私はがんばって、
ブルグミュラーの【楽曲解説・和声解析動画】を25曲最後まで完成させ、
その他、
様々な楽曲を勉強し、
もちろんバッハも沢山♪
YouTube動画に公開してゆきたく
思っております♪
みんなで音楽、
がんばりましょう♪♪♪
♪
追記
バッハコンクールやブルグミュラーコンクールにおきましては、
審査員の点数一覧は、最終的に皆で確認するも、
しかしそれは持ち出し出来ない!!
その場限りの確認しかできないという、
これは、
実に審査の公平性を保つための
面白い仕組みと思われます♪
ざっと、
審査員の皆様の採点の仕方が見えても、
短時間の単なる確認作業において、
その全てを暗記して持ち帰ることなぞ、
全然できません!
なので、
なんとなく、自分はこうだったかな、
他の先生方はこうだったのかな?
という、
だいたい、しか、分からないようになっているのは、
いやはや、面白いシステムでした。
なので、
どうか、恨みっこなしに!!!
その場の人間たちの一所懸命な結果として、
それを励みに、
ポジティヴに、
皆で先に進んでゆけたらと、
願っております♪
追記
事務局や審査員長は、これを精査する仕事が残っているのかもしれませんが!?…それでも、そこに、他意が入り込む余地はないほど、バッハコンクール、ブルグミュラーコンクールは、秘密裏ですが公明正大に(笑)、確かに有意義なものとなっていると、感じられます♪