音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆シューマン投身自殺の前ぶれ!? ~ 二つの《ロベルト・シューマンの主題による変奏曲》

2010年05月18日 | シューマンRobert Schumann
ふと、音楽辞典で調べものをしていたら、
あるふたつの《変奏曲》を見付けました。



クララ・シューマン作曲
《ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 op.20》
作曲年1853年
http://www.youtube.com/watch?v=ZNctDukLxsI



ヨハネス・ブラームス作曲
《ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 op.9》
作曲年1854年
http://www.youtube.com/watch?v=gyKNPV7tzeM&feature=related




両変奏曲は、
ちょっと聴いていただければ分かりますように、
同じテーマを使っています。
原曲はロベルト・シューマン作曲の曲集《アルバムの綴り op.99》より。



このふたつの異なる作曲者によって書かれた(しかも
原曲の作曲者を良く知る二人によって書かれた)《変奏曲》、
その作曲年には、
強く注意をひかれるものがありそうです・・・



1853年9月30日
ロベルト・シューマン宅に、
当時20歳の若きヨハネス・ブラームスが訪れました。


そして、
1854年2月27日
ロベルト・シューマンは、ライン川へ投身自殺を図りました・・・




ふたつの変奏曲の作曲年を見ると、これらの曲が書かれたのは
シューマン一家とブラームスとの出会い、
そしてシューマンの自殺未遂との間の出来事と推察されましょうか・・・


一体・・・三人の音楽家・人間の間には、
どのようなドラマが起こっていたのか!?


シューマンの行動結果を知っている後世の我々にとっては
なんとも心痛くなる推察ではあります・・・だけれど、
歴史の流れ、人間、そして音楽作品へのより深い理解を通して、
我々は過去の悲劇から、なにがしかの色々を学ぶところがあり、
それゆえに、今日も研究はすすめられる・・・というところなのでしょうか。









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