音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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明日のコンサートを控え

2006年05月25日 | Beethovenピアノソナタ全曲演奏
今回で、第7回を迎えることになりました「ベートーヴェン
ピアノソナタ全曲演奏会」のプログラムは、

●《ソナタ2番 A-Dur op.2-2》
●《ソナタ9番 E-Dur op.14-1》
●《ソナタ27番 e-moll op.90》
●《ソナタ28番 A-Dur op.101》
を弾くこととなります。

前回から
1ヶ月の間を置いて、久しぶりのソロの演奏会に向かうに当たり、
この期間を思い返しますと、
プログラム全体が、音楽的にどうまとまっていくか?という疑問が
曲を弾きこむに連れてどんどん深くなっていきました・・・・

全曲演奏プロジェクトを頭の中で想定してプログラミングしたものの、いざ実際の演奏となると、思っても見なかったような問題に直面することが多々あるものなのですね・・・・。

それでも本番が近くなってようやく、インスピレーションが湧き出し始めたようでした。



演奏会のひとつの方向性を見出すとするならば、今回は


●弁証法的な音楽の語り
を中心に、演奏を進めてみたいと考えるに至りました。

「テーゼ」と「アンチテーゼ」が様々な形で入り混じり、
「シンテーゼ」へと至る過程。

ここはひとつ、
純粋器楽曲である《ピアノソナタ》を介して、音そのものの語るところの
Dialog(会話)を目指して、舞台に挑みたいと考えております。

たったひとりの奏者で演奏される《ピアノソナタ》において、
●右手と左手
●メロディーと伴奏
●旋律と対旋律
といった相対するものが語りあうことで、
「なるほど」とか「あぁ~~~!!」とか
一段階上の「納得」に達する過程を、楽曲を通して
愉しむことができたらいいな~~・・・・と。

ところで、
相対するからといって、いつも喧嘩しているわけじゃなく、


A「そうだよね?」
B「あぁ、そうだね!!」
A「うんうん、全くそうだ」
C「いやぁ、いいね~~~」


って話しているような箇所もあれば、


B「ところで君?それはやっぱり違うんじゃ・・・ないかい?」
A「いや、そんなことないよ」
B「だってさぁ・・・」
A「違うったら違う!!」
B「怒るなよ!!!!!」
C「いやいや、君たち。きっと、こういうことかもしれないぞ・・・・
    ほら!!」
一同「あぁ!!なるほど~~~!!」


のように・・・・・音楽の物語が展開するところもあります。

想像力を巡らせて、ベートーヴェンの創ってくれたすばらしい作品達を
より深く、より面白い音楽として鳴り響くことができればよいいのですが・・・!


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