音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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コンサート/反省 その2 【舞台上での姿勢について】 

2006年06月02日 | 音楽(一般)
あの日のコンサートは、先日の日記に書いたとおり、
一曲目のベートーヴェン《ソナタ2番》がいきなりの
25分を要する長い曲であったため、自分のペースを掴める前に、
突如として予想もしなかった緊張が襲い掛かり(これは
リハーサル不足の反省につながるものです)、
あれよあれよとお粗末な間違いをしてしまった・・・・。

やはり、予想しない緊張感に襲われ、体の均衡を失っていたんだな~、と、
今となっては考えることができます。


今日になって練習をしながら、「手の甲の形」に注意を向けてみたところ、
面白いようにコントロールが効き、音もいい響きがしてきました。
そんな状況で、ふと先日のコンサートを思い浮かべ、
「緊張」に対する心構えの不足から、
自分の意図しない演奏・音となっていたことを反省するに至りました・・・。

(ちなみに、今の自分の信じるところでは、
音楽の大家、名人、巨匠と言われるような方々の演奏する姿を見て、
人それぞれ多少のクセはあれども、「姿勢の美しくない」演奏者はいない、
と思っています。肘を不必要に回したり、背中を丸めてネコのようになって
ピアノを弾いている名人は見たことがありま・・・あれ?・・・
グレン・グールドは姿勢が悪いなぁ・・・自爆)



「舞台で緊張する」というのは、人間として当然のこと。
それを、無理やり「緊張しないように」するのではなく、
「緊張」と共存しながら、いいパフォーマンスができるよう心掛ける・・・。
これが、理想でしょうか。
逆に、
一本筋の通ったような「心地よい緊張感」があることは、
普段の練習ではなかなか現れることのない、大きな集中力となって、
演奏する側にとっても、聴く側にとっても充実した空間をもたらしたりも
するようです。これが本番・ライヴの醍醐味ですね~~!!


LP(レコード)時代を過ぎ去り、CD、MP3など、
好きな時に好きな音楽が容易にいつでも聴けるようになった今日でさえ、
音楽本来のすがた「ライヴ」の魅力と存在意義は消え去ることはない、
と信じています。


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