久しぶりに、すごい音楽家を間近に体験することが出来ました。
サシコ・ガブリロフ
齢70を超えるヴァイオリンの老匠とでもいいましょうか。
すごい音楽家です。きっと、誰が見てもすごいと認めざるを得ない、
そんな境地に達している人。
もう何年前になるか、
日本の草津夏季音楽祭アカデミーにて、彼の演奏を聴く機会があり、
「すごい人だな~!!」と思っていました。
今回、久しぶりにガブちゃん(親愛の情と尊敬を込めて!?仲間内では
こう呼ばせていただいています)の演奏を聴いて、「なぜすごいか」が
少し見えてきたようでした。
・・・なにがすごいか・・・
今日の自分の率直な感想では、
彼は「知っている」の一言に尽きるかな、と思いました。
●「音楽」を知っている
●「楽器(ヴァイオリン)」を知っている
●「アンサンブル」を知っている
などなど。
むんむんと体が動いているのに、肝心の楽器のポジションが、
体の動きの割りに位置が固定しているように見えました。
あんなに動いているのに、どこかで芯がある証拠でしょうか。
「職人」という言葉がガブちゃんに当てはまりそうです。
個人的な感情で音楽を奏でているようには聴こえない、
きっと彼にとっては当然のようになっている高い音楽性を、
ヴァイオリンという楽器を通じてただ弾いているような感じ。
「センチメンタル・感情的」という音楽からは遠いところにいるようで、
もくもくと「いい音楽」を一生を通じて奏で続けてきたような、
そういう意味で「職人」という言葉がぴたり当てはまるような気がするのです。
ドイツに古くからある「Meister(マイスター)制度」と重なりましょうか。
「いい音楽を知っている」を、
今の自分が分かる範囲で具体的に挙げてみるならば、
●音の種類を知っている(和声音・和声外音・解決音・イ音など)
=旋律の奏で方を知っていることになると思います
●音色の使い分けを知っている
●音量の丁度いい具合を知っている
などなど・・・
・・・ん~~・・・・書いていて、なんだかもどかしいな~・・・
きっと、今の自分では分かることの出来ない、
ガブちゃんのもっともっとすごいところが一杯あるような気がしてなりません!!
精進あるのみです。
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