音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆大事な忘れ物!!「想像力」だってクラシック音楽を愉しむには不可欠

2009年11月05日 | 音楽(一般)
前回の記事にて、
クラシック音楽の難しさを乗り越えて
この芸術ジャンルを愉しむにあたっての
色々な「コツ」があるであろうことを書いてみました。

そして先ほど、
そこに書き忘れてしまった大事なことに気づいたのです・・・
我ながらまだまだ未熟者です・・・


なんのことはない、でもそれはとても大事なもの、
それは
「想像力・ファンタジー」。


音楽を愉しむ人々、
多くの人が音楽を聴きながら、
各自それぞれに独自の想像の世界に浸ることが許されています。


演奏するものにとっても、
聴く人にとっても、
クラシック音楽を聴きながら想像力を働かせること、
あるいは自然に無意識のうちに想像が膨らむことは、
この音楽を愉しむにあたっての大きなポイントと思われます。


そして、単に「想像力」といっても、
これはそう生半可のものではないようにも思えるのです・・・


心掛け次第で、
想像力は成長するものなのではないでしょうか。

ちょっとした努力(あるいは相当の!?)を通して、
新たな可能性の道が啓けてゆくと思われます。

どんな努力を?

きっとそれは、
本を読んだり、映画を見たり、(テレビだってもちろん)
あるいは人との付き合いを通してだって、
なんだって・・・です。
「人生経験を積む」ということでしょうか、(しかし、
ただ積んでればよいのでしょうか?
多少の「意識」や「注意」をもっての経験の蓄積でなければ
もしかすると充実した人生経験と簡単にいうことはできないのかも・・・)


いずれにせよ、
「想像の世界」だからといって侮るべからず、
それは空想の雲をつかむようなものばかりではなく、
現実味を濃く帯びた想像だって、少なからずあると思います。
いや、
想像を通して、現実を把握することだって!?


そして、
各自に身を以て蓄えられた様々な想像力を通して音楽に耳を傾けてみると、
その音楽が、
作曲者の、あるいは演奏者の、あるいは音楽そのもののある「世界」を
啓いてくれることがあるのではないでしょうか、

これが愉しい、面白いところです。


時に、自分の想像が、自分だけのものでない気もするものです。


「あぁ、あの人もきっとそうだったんだ、そして自分も・・・」など。


想像の世界を通しての深い連帯感を持つことは、
時に孤独に思われる人生に、一筋の光が照らされるような充実感となって
ふと、心の癒し・慰めとなってくれるのではないでしょうか。


過去の人となっているクラシック音楽の数多くの作曲者、
そんな彼らの書いた音楽作品を通して、
今を生きる我々がそこにつながる・・・
人生の充実の瞬間の数々が、ここにもあるような気がいたします。


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