音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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リハーサル・4月16日本番に向けて(心がけ!?)

2006年04月14日 | ベートーヴェン Beethoven


↑初めて写真なぞ掲載してみました。
ドイツはまだ雪・・・ということはありません!
この写真は2月の前回のコンサートのリハーサルに撮ったものです。
それにしても、ドイツはまだジャンパーが必要なほど寒い!!
これは異常です・・・

は~~るよ、こい・・・


この建物が、今度の日曜日4月16日のコンサートが行われる
通称「Altenburg」と呼ばれる建物です。日本風に言う2階に
あたる部分が、サロンとミュージアムになっており、
「Liszt Salon in der Altenburg」が正式名称となります。
なぜ、作曲家「Liszt」の名前がついているかというと、
なんと!ここは、19世紀のピアニスト・作曲家フランツ・リスト
その人が実際に住んでいた、そして数多くのサロン・コンサートを
開いていた場所なのです。

席数は80ほど。演奏者と聴衆が間近に、同じ空間を有する
サロン・コンサート独特の雰囲気。これは、
コンサート・ホールでの音楽会とは一種異なるものなのですね。
演奏する側にとっても、聴衆の側からしても。
「生」の音楽を通して、人間と人間が直に触れ合う、みたいな。
(生ものはお早めにお召し上がりください!?)
こうしたサロン・コンサートにおいて、筆舌しがたい素敵な音楽の空間が
味わえるのが醍醐味と言えるかもしれません。

さらには、
実際にここで大ピアニスト・リストが演奏をしていたのかと思うと、
非常に感慨深いです・・・・この馨りを、少しでも
日本にもって帰れるようにしたい!!



本番までの残り3日間は、最終調整期間。
●難所を、今一度丁寧にさらい直し、
●暗譜を確認し(提示部と再現部がごっちゃにならないように!!)
そして
●もんもんと自分が考え、そして今現在至ることのできた
ベートーヴェンの作品達のファンタジーを、さらに燃焼させること・・・。
演奏することが出来る一回一回を大切に、ということでもありましょう。

ここで大いに注意すべきは、
自分のファンタジー・考え等を無理やり押し付けないこと。
「自分がやりたい」という気持ちが強すぎると、
実際の演奏のそれとかみ合わず、まるで空回りしてしまうような
状態に陥る・・・(それもよい経験なのでしたが)

E.フィッシャー曰く、
「巨匠達の作品は、容器(うつわ)のようなもの。
名曲というこの見事な構造物に、
暴力を加えることなく、君の生命の泉を注ぎ込みなさい」
(愛読書『音楽観想』より要約)

暴力を加えることなく、というのがワンポイントですね!
若気の至り!?か、ついつい、フィーリングが強すぎると、
楽曲そのものの持つ美しさを無視して突っ走ってしまうことがある・・・
自己満足に陥らない、ということでもあるのかもしれません・・・。
「真の花」のある演奏を目指すのであれば、
これを一歩超えないといけません!!

さて、「頑張らず」にがんばるぞ~。
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