ムソルグスキー作曲の名作《展覧会の絵》は、
我々の想像力をふんだんに刺激してくれる
最高の音楽のひとつだと思います。
終曲のいっこまえ、
《バーバ・ヤガーの小屋》では、
このロシアの伝統的な魔女が
箒に乗って夜の空を舞う姿が目の前に浮かぶようです。
中間部では、グツグツに煮立つ魔女の釜の中から
秘薬が生み出されるよう・・・
で、もう一度飛び立つ・・・
そう↑、「もう一度飛び立つ」というのがミソ
中間部の、釜でグツグツは、
「より高く飛ぶため」の薬を調合していたのではないだろうか!?
・・・と、なんだか想像ができるようではないでしょうか!?
ゆえに、この曲の物語は、
●まず、飛ぶ。(提示部)
●でも、まだいまいち、だから飛行薬を調合し直して、(中間部)
●より高く飛ぶ(再現部)
という、見事な三部形式におさまるのです。
案の定、薬の調合は成功し、
曲の最後には魔女は空高く飛び去るようです、
大空の彼方にある終曲《キエフの大門》へと向かって・・・
♪