音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆わが弱点は「音の粒立ち」

2010年08月12日 | ◆一言◆
音楽する上で、
私の弱点のひとつは、
細かい・速い音列になってきたときの
「音の粒立ち」の弱さにあるな~・・・
と、
最近、改めて思いました。


こんな自分の弱点を公表できる心境にあるのは、
前述(前の記事)に書いた通り、
今日は先程、ちょっとした自分の日頃の努力が人に認められて、
ちょっと気分が良くなっているからのようで、
すると、
自分の弱点など、普段は認めたくない・隠したいと
思うようなことも、
しっかり受け止められるほど、
懐が広くなるようなものなのかもしれません・・・

いやはや、男って(←いや、敢えて男に限らず「人」と言いたい!?)
単純だな~、と、我ながら思いますが。



それはさて置き、
わが弱点と思える「音の粒立ち」は、
音楽するにあたっての、
大きな・重要な課題のひとつと思われます。

これが苦手なのは、やはり残念ながら、
ひとつの欠陥を抱えていると言わざるを得ないでしょう。

しかも、
この課題は、ちょっと深く真面目に考えてみると、
これはどうやら音楽する人々にとって、
プロフェッショナルたる条件に挙げられる(挙げ易い)
最前線に来るひとつのようにも思われます。

だから、
敢えてこのことを今考えてみてハッキリしてくるのは、
私は大きなコンプレックスを抱えて、
数十年の音楽人生を今まで生きて来ているんだな~・・・と自覚されるのです。


社会の求めるものと、自己の欠乏部分の自覚・・・

ここ数年の間では、
(先天的か、後天的かは分かりませんが)
自分の身体的な・指の問題も見つかり、
このコンプレックスを解消するにあたっての壁が立ちはだかっているようでもあり、
これは苦しいところです・・・

これこそコンプレックス以外の何者でもありませんでしょう。


いやはや、とはいえ、
弱点とは、何も自慢になるものではありません。



なんとか、克服したいものです。



しかし・・・
謙虚さを失いたくはないけれど、
されど思い切って言ってみたいことがひとつ、


「音の粒立ち」は、
音楽演奏において重要なひとつではあるけれども、
だけど、
これが音楽の全てでは無い、と、
評価の基準の全てではないはずだ、と、
信じて今まで生きてきて、
これでも、一生懸命音楽して生きてきていることを
ここに、告白いたします。













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