音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆ショパン《エチュードop.25-12》 ~ 巧いピアノ弾きは、鍵盤の距離感を心得ている!?

2011年02月22日 | ◆一言◆
先程、
Twitterでちょっと呟いたのですが
(Twitterをはじめて以来、ブログの更新が
 なかなか進まないのが反省されます・・・)

ショパン作曲《エチュード ハ短調 op.25-12》を練習しながら、
連続するオクターヴの分散和音のこの曲(《大洋》という俗称もあるとのこと)、
その成功の秘訣は、



鍵盤の「距離感」および「形の把握」



なのかも、と思いました。

すなわち、
基本的にはオクターヴ内に収まるポジションが、
上下に移動していくというこの曲の構造、
この、
オクターブの「距離感」、および、
オクターブ内の「和音の形=黒鍵・白鍵の位置具合」を
しっかり頭で理解し・掴むことにより、
この音楽を、自由自在に奏することが出来るようになるのかも・・・と。


ところで、
鍵盤の距離感の重要性が想像される証拠として心当たりがあるのは、
「盲目の名ピアニスト」が
古今東西に存在しているという事実。
(21世紀の今日の日本人、梯剛之君や辻井伸行君!!)


「目が見えない」ということは、
彼らはおそらくは「手の感触」=すなわち、
「鍵盤の距離感」「鍵盤の形」を完全に把握していることで、
見事な演奏をしているのではないだろうか、という推測が
されても良いのではないでしょうか。



鍵盤の「距離感」および「形の把握」


その重要性を、
今一度しっかりと意識すべきかしら、と
思ったのでした。




ところで、
このショパン《エチュード op.25-12》を弾きながら、
この曲に「大事な要点」についても考えが巡り、
それを挙げてみますと、

●オクターブのポジション感
●一拍目・三拍目の「右手アクセント」
および、この曲に限らずクラシック音楽全般に言える
●楽譜に記載された指示・ダイナミクスへの注意
●和声感

といった項目に注意し・修練することで
この曲の演奏の完成を、目指すことが出来るのかな、
などと思いました。

そして、
●若き20歳の頃、祖国を離れ、
遠くから戦禍のポーランドを憂い・思い続け、
しかし二度と帰ることはなかった彼・ショパンの心の内を
奏者が共感することが出来れば・・・

音楽の迫力・人々に訴えかける力が
格段に上がるかもしれない・・・!?










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