![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/b1/7225c235b948635f99425fd396bd0042.jpg)
「私たち、聴衆にとってこそ、あるいはベートーヴェンやシューベルトはすぎ去った音楽であるかもしれないのであるが、演奏家にとっては、それはあくまで、今この瞬間の音楽として、私たちに提供してくる。それは古くて、しかも新しい音楽である。
音楽は、こういう演奏家という生産労働に従事する中間物のあるおかげで、すぎ去ったもの、すぎ去るもののすべてが、すぎ去りっぱなしになるわけではなく、過去と現在は分かちようのないほど結ばれているものだという意味で、私たち束の間の生命しかないのものに、《永遠》を体験さす芸術となっているのである。」
吉田秀和著『現代の音楽』より(1967年)
、
2023年に読み、今だに「新鮮」と、感銘を受けました👍