「最近の演奏はつまらなくなった」と故吉田秀和先生は度々書かれました・・・(百歳近い御年!その「最近」がいつなのか特定することは難しいですが、それはさて置き)その原因を私は、音楽に「音の均質化」を求める風潮のせいと思います。
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音楽には、抑揚がある。きっとハーモニーの流れに秘密の鍵がある。それなのに、傷の無い演奏をしなければならないと言われ、全ての音を全て弾かないといけないと思い、いつの間にか「音の均質化」を目指していたとしたら、これは音楽をしながら、その大切な魅力を失うことになる・・・
私は自分で演奏する際、また人と一緒に音楽を創る際、音の均質性は求めず(その時の音楽がそれを望む際は場合は別として)、音楽の抑揚を求めています。ハーモニーを分析し、的確な抑揚が見付かる時は、素直に気持ち良いです!音楽する充実感もそこにはあります。
だから私の演奏は、本当にコンクール向きではない!と、以前からも言われてきて、今なお一層そう実感いたします・・・幸か不幸か!?もうそれは考えず、己れの道を進もう・・・
だからと言って!「抑揚」を目指してばかりに甘えて、形の不必要に揺らぐようないい加減な音楽造りをしてはいけません。厳密に・繊細に・緻細に渡って、その楽曲の真実の姿を目指す、これ再現演奏音楽芸術家の道!?と思います。
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