音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆有限のデジタル、無限のアナログ ~ クラシック音楽魅力

2010年03月04日 | ◆一言◆
今更ながら僕には信じられないのですが、
デジタルとは、「0」か「1」の天文学的数量の信号のやりとりで
成り立っている世界なのだそうですよね?

今僕の手にしている携帯電話、その画面に現れる文字、
この記事を投稿しようとしているブログも全て!!
「0と1」で成り立っているなんて・・・凄い・・・


そしてでも、ふと気付いたのです。

デジタル信号は、その数の多さ(ドット?)の驚異的な発展により、
限りなく自然な、アナログの世界へと近付き、あるいは
追い越し!?てきたと言えましょうか。


しかし、それはいつまでも、どこまで行っても「0か1」でしかない。

下限は「0」、上限な「1」


ゆえに、我々人間をも含む
有機的な世界における「ミクロコスモ」から「マクロコスモ」までの
不可思議な、無限の世界とは、
デジタル世界は根本的にその成り立ちが違うのではないだろうか。


「0」と「1」だけでは、
ミクロもマクロもない・・・


一方の我々自然界は、
例えば我々自身の体をみてみますと、それは兆を越える数の細胞で出来ていて、
その細胞を成り立たせているタンパク質やアミノ酸、それを構成する分子、ひとつひとつの原子、そして原子を構成する素粒子の発見(ノーベル賞受賞!?)まで、今日の人類は行き着きましたが、さらにその先は・・・?これがミクロコスモ。

今度は我々の頭上を見上げてみますと、
空があって、大気圏の向こうには宇宙空間がひろがり、宇宙飛行士の野口聡一は、その大気圏を出たすぐの所で今働いていらっしゃり、そのまたちょっと先には月が我々の地球を回っていて、地球のお隣には太陽側には金星、反対側には火星、それらいつかの惑星全ては太陽を中心に回る我らが太陽系、それら一つの恒星を中心に回る集まりが無数にあってまとめて銀河系と呼ばれ、そのような星雲がまた無数に全宇宙に広がっていて!!その先には・・・?これがマクロコスモ。


感動的なまでに壮大なスケール!!

そういえば、手塚治虫の『火の鳥』は、
こうした世界観をも描いた作品ですね。



一方のデジタルは有限な世界。「0と1」

しかしだからといって、
デジタルを拒否するつもりはありません、
否定することはできません!!


我々21世紀を生きる人間は、
「核技術」と共存するかのように「デジタル」とも共存し、
核技術同様(諸刃の剣!?)その多大な恩恵にこうむわれて、
今後を生きてゆくのでしょう。

しかしきっと、健全な生物としての一生を送るためのコツとして、
我々の周囲と、我々自身が、デジタルではない
アナログの産物であることを忘れない
ということが大切なのではないだろうか、
なぞと思いました。



だからこそ、
僕はやっぱりクラシック音楽が好き。

アナログの、自然楽器を使った
その時その場かぎりの小宇宙を直に感じられるのは、
きっと自然楽器を通した音楽ならではの
深い魅力なのではないでしょうか。








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