ベートーヴェン《ピアノソナタ第26番 op.81-a「告別」》
作曲家本人が、曲の冒頭に
「Lebewohl(さらば、お達者で)」と、
歌曲でもないのに!!テキストを書き入れた、
とても珍しい曲として、有名です。
この曲は、1809-10年に書かれたとのこと。
ベートーヴェン39歳の頃。
そして、
これと同じ音型が使われている、
ベートーヴェンなんと初期の作品を見つけました!!
それは
《リギーニのアリア「愛よ来たれ」による24の変奏曲 WoO 65》
(WoOとは、作品番号無し、というドイツ語の略語)
この曲の作曲年は、1790年とのこと、
すなわちベートーヴェン19歳頃!?という
とっても若い時期に書かれた曲なのです!!
二十歳前後の頃の音楽的アイデアを、
四十歳頃になって再び使用する・・・
作曲家の生涯における、
長い長い年月を経ての創作の過程が
見えてくるようで、とても興味深く思えます。
♪
追記:
《告別ソナタ》における「さようなら」の相手は、
この曲の献呈者ルドルフ大公であることは、間違いないでしょう。
一方の、初期の《変奏曲「愛よ来たれ」》
における「さようなら」の相手は・・・
一体誰だったのでしょうか!?
この曲の献呈者は「マリア・アンナ・ホルテンシア・フォン・ハルツフェルド嬢」という名前が記されています。
(長い名前(笑)貴族の令嬢であろうことは想像できます)
どんな女性なのか!?
ベートーヴェンとの関係は!?
・・・今の私には分からない・・・