2020年、夏休みは、
コロナ禍の自粛ムードもまだあり、
あの有名なピアノの練習曲集《ハノン》に
とことん向き合う夏となりました♪
正式名称は《Le Pianist Virtuosite en 60 Exercisesピアノの名手になる60のエクササイズ》とのこと…
でも、作者のお名前《ハノン》がすっかりまるで曲集のように我々には浸透していますよね（笑）
《ハノン》を研究しながら、思いついたことを、
以下に列記してみたいと思います。
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1番から36番まで、
■どの曲も、右手はヘ音記号のDo（c）から始まっているけれど…この位置だと、右腕が左寄りに、身体に押し付けられる感じがして負担となっているかも？
ゆえに、右手をオクターヴ上げて、ト音記号おたまじゃくしのDo（c1）から始めることがおすすめな気がしております。
すると、両手は2オクターヴの間隔で弾くということになります。
■どの曲も、2オクターヴに渡り同じ音型を繰り返して、習得していこうというもの。
数小節弾いている内に、その音型に慣れてきて弾き易くなってくる、という現象あり。
これ、悪いことではなさそうだけれど、しかし最初の弾き始めにおいて、その音型をしっかり理解把握していないで弾いてしまうクセが付く危険あり！？
最初から肝心、しっかりと音型をよく狙って弾くことが大事。
（もしかすると、2オクターヴ弾いている内に不注意な慣れが生じてしまうならば、1オクターヴですぐに折り返して、下行の音型にすぐさま頭を切り換える練習にするのも、この考えにおいては効果あり！？）
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■多くの曲達が、均等に同じ音型を上行・下行で両手に習得させようとしている割には、
下行の音型が、最初の上行のものと微妙に違う音程幅になっていること少なからずあり…
《16番》なぞは、下行の指使いを変更しないと、当初の目的「3-5をひろげ」の意味がないことも…
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よって、
上行と下行の音型・音程が違う際に、
上行を［a］として、
下行の音型がちがうならそれを［b］とする、
同じ番号の練習において、二通り存在することで、完全なシンメトリーの音型とし、そうすることで、完全に両手の動きを揃えて同じものを習得することが出来るのでは、と考えました。
通して弾くなら、［上行a（楽譜通り）］から折り返して［下行a（楽譜を少し変更）］
それが終わったそのまますぐさま
［上行b（楽譜を少し変更）］折り返し［下行b（楽譜通り）］
■《ハノン》を練習する際、どれも
弾いていない時の指達が、余分な動きをしないよう注意することで、
洗練されたピアノを弾く指を習得することができるよう、思いました。
具体的には、弾いていない時の指達は、どれも「鍵盤表面を触っている」ということ。まさにタッチ。
弾いていない指は、脱力して鍵盤の表面で待機していること、それを自分で意識・認識するためには、指先の触覚が肝要。自分で、弾いていない時の指達が４本どれも鍵盤表面を触れていることを感じられるよう、注意しながら練習することで、これを《ハノン》を弾く大事な目標の一つとして、飽きずに集中して指先の感覚を洗練させていくという、ピアノ演奏のレヴェルアップが図れるのではないかと期待しています♪
■上記の、弾いていない指達が鍵盤表面を触っている感覚を養うためにも、
《第3部（44番以降）》も有用に活用できるよう思われました。
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よりストイックに、一つの音型を抽出して練習するような《第3部》…
下手をすると退屈極まりない練習になりがちでしょうが、そこに「弾いていない指達は鍵盤表面で待機」という目標を作ることで、より一層の集中を要する練習となり、有意義な一石二鳥の時間を過ごすことができるかもしれません♪
《44番》なんて、45指は一切使われない（笑）
しかし、その使っていない指達にも「鍵盤表面待機」のお題を科すことによって、難易度は多少上がるかもしれませんが…しかし結果的には、無駄な動きの無いスムーズなピアノ演奏テクニックを習得できるのではと、考える次第です。
以上・・・音型における突っ込みどころ満載のフランス人が作った練習曲集（笑）ですが、《ハノン》その有用性は確かなもの♪
いつか、整然と完全に整えた
《ハノン改》
出版したいです♪
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