音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆想像力という「現実」の力!?

2007年09月08日 | その他
「想像力」というと、
ファンタスティックな、おとぎ話のような、
下手をすると子ども騙しなものと
「大人」は見くびるかもしれない・・・しかし、
ちょっと立ち入って考えてみると、
ある人が自身の脳内世界で想像力を働かせるという作業は、
他人の目にはどうやったって見えないものではあるけれど、
それは現実の時間において「確かに」動いている世界であって、
ここに有効性を見い出さないわけにはいかないと思うのです。
目に見えないからといって、想像力を侮ってはならない。
ここに費やされる人の労力とエネルギーは、
大いなる価値を有しているでしょう。

特に芸術の分野・舞台に上がり音楽を演奏するような場合、
この目に見えない作業(想像)が
現実の音となって鳴り響くことに成功するとき、
大きな魅力と感動を伝えるとしても、
想像に難くないように思われます。

どの分野においても当てはまることでしょうが、
溢れ出る想像力を混沌のまま乱暴に表現しようとするのでは、
恐らくは形を成さないでしょう・・・
「音楽、あるいは魂という形無きものも、
形成されたいことを願うのである」とは、
20世紀の大ピアニスト、エドウィン・フィッシャーの言葉です。
クラシック音楽において、
想像の力と現実の効果を結び付けるのは、
過去の大音楽家達の書き記してくれた
具体的な楽譜の指示を吟味することが、
この道の一番の近道ではないかと
今の自分は考えています。

想像力が楽譜の指示を通して
 現実的音楽世界を浮かび上がらせるもよし、
現実の音や楽譜の指示を通して
 想像力が刺激されて世界観を有するのもよし、
順番はどちらでもよいのでしょう。

相乗効果として、それぞれの作業がお互いを刺激し合い、
さらなる高みへと昇ってゆけるとしたら、
これを理想的な精神の成長と
言うことができるのではないでしょうか・・・

・・・なぞと、ふと「想像力」を発端に悶々と考えてみました。


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