先日、ファミリーレストランでシーフードタイカレー(レッド)を食べたが、流石に辛かった。が、どうしても、ココナッツミルクの甘ったるい香りが好きになれない。カレーはやっぱりインド系が一番だ。
そんな夏真っ只中、避暑気分を味わおうと、ロメールの「海辺のポーリーヌ」を観る。なんでもないような、どこにでもある(フランスで)避暑地の出来事が、何故にこれほど人を引きつけるのか。盛り上がりのないドラマにも拘らず。そして忘れてはならないこの映画の魅力は、何気なく別荘の入り口に植わっている、夏の日差しに輝く紫陽花だ。ところが、流石に無料映画、画質が物凄く悪い。よくアクション映画は大画面で観なくては、という言い方をするが、実はこういう映画こそその質感が重要なので、それなりの画面で観るべきなのだ。今回の無料映画では魅力が半減であった。が、無料では文句も言えない。
そしてもう一本。これはこの時期にふさわしいか分からないが「片腕ドラゴン」。ジミー.ウォン主演のカンフー映画。ブルースリー人気に火が付く前は、カンフースターと言えばジミ-.ウォンだった。今見ると「吟じます」のお笑いタレントに良く似ているが、当時は人気があった(多分)。その中でもこの「片腕ドラゴン」は群を抜いて面白かった。で、今回観てみると、当時数多くあったあまりにしょぼいカンフー映画とは一線を画すよくできたカット割で、お約束の踊りのようなアクションも迫力があり、今でも十分観賞に耐えられる、と思った。対決する武術の達人に何故かラマ僧(怒ると蛙のように膨らむ、これは秘技)やヨギ(ヨガの達人、必殺技は逆立ちで歩くこと、これが何故必殺技なのかと誰もが思うところだがここがこの映画の肝)がいたりと、そのあんまりな荒唐無稽さが愛おしくなる。笑える。これは画質が悪くても問題ない。
と、今回も無料映画にお世話になりました。