goo blog サービス終了のお知らせ 

ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

パスタの秘密

2011年08月27日 | 食べ物

 

パスタに適した小麦はデュラム小麦のセモリナ100パーセントというのは最早常識(か?)。それをアルデンテの状態で食すというのも常識。最初の頃は、あの生茹でっぽいパスタがどうにも硬くて美味いとは思えなかったが、人間慣れるものである。今や、全く問題なしで、硬いほうが美味いと感じる。但し、そのタイミングが難しい。ちょうど良いタイミングを見極めるのが相当難しいのだ。特にフェデリーニなどの細めはピークが短いから尚更である。往々にして、より硬めということになる。

そして次なる展開は。今度は小麦の種類がどうのではなく、その産地が問題になる。コシヒカリが魚沼産かどうかというのと同じだ。それまでは価格も手ごろで、アルデンテで美味しいディチェコのパスタで全く問題なかったのだが、産地によって味が違うと聞くと、生来の好奇心がむくむくと湧いてくる。値段はディチェコなどの倍。過去にパスタ以外で同じようなことをいろいろ試したが、値段ほどの差はないというのが多かった。そして今回はパスタである。まずはトスカーナ産のスパゲッティ。食べてみると明らかに違う。しかもモチモチした食感のモチがいいのだ(モチモチだけに)。美味しい状態のピークが長いという、顕著な違いがあった。それにしても、昔は喫茶店のナポリタンで喜んでいた人間が、今やトスカーナがどうのこうのである。時代は変わった。

そのトスカーナ産で十分なのだが、次にもう一つあった。それはグラニャーノ産だ。テジニャーナではない。カンパニア州にある小さな町で、正にイタリア版魚沼といったところだ(行ったこと無いが多分)。お値段は、トスカーナより更に上。表面がざらざらしてソースの絡みが良さそうなのは外見上判断できる。そして味は。試しに噛んでみると微かな甘みを感じる。これは大きな違いかもしれない。しかし、茹で上がりのモチモチ度はトスカーナの方が上に感じた。ここは好みが分かれるところだ。小麦の味の違いを取るか食感のモチモチ度をとるか。私の場合は、モチモチ度でトスカーナ産であった。

と、パスタそのものも、ものによって結構違うことが分かった。尚、イタリアの写真は「クチーナにし村」提供どす。

コメント