蓼科はほぼ桜が満開だった。唯、流石に雨模様だと人の気配はない。桜を横目にウスバサイシン(ヒメギフチョウの食草)の様子を見に行ったのだが、顔を出しているのはまだまだほんの少しであった。この時点で季節は10日遅れといったところか。タンポポの花がやっと咲き始めたところなので、ヒメギフチョウは一週間後くらいが見頃(蝶にも見頃はある)かもしれない。それにしてもこの時期の植物は、桜の花よりも美しいと思うのだが、その佇まいの地味さでなかなか注目されることはない。植物にとっては注目されない方がありがたいので(採られることもないので)、むしろそれは喜ばしい状況であろう。まあ、全ては人間が勝手にそう思ってるだけの世界であるのだが。