ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

遭難事故について

2012年05月08日 | Weblog

 

連休中に起こった北アルプスの遭難事故については、その軽装振りに多くの人が信じられないという思いを持ったと思う。ヒマラヤ経験者までいたにも拘らずだから尚更。しかしその後の検証によって、実際には防寒着や簡易テントがあったことが徐々に判ってきた。となると、余程の不測に事態に襲われたと考えるのが自然である(引き返す判断が遅かったのは事実としてあるのだろうが)。まあいずれにしろこの手の事故は絶対になくならないだろう。

で、今回この報道をネットニュース(ヤフー)で見ていて気になったのは、この事故に対するコメントの方。中高年が自分の体力を省みず勝手に行って勝手に遭難して死んだのだから自業自得である、という反応が圧倒的に多かったということだ。救助の費用も自己負担で、とか、兎に角否定的な意見がほとんどだった。投稿しているのは10代20代が多いと思うが、多分に、今の中高年(団塊世代)に対する恨みの感情があるように思われた。良い思いばかりしてきて、引退したら暇と金を持て余し登山三昧か、良いご身分だよ、という気持ちがそれらの反応から読み取れる。若い世代からすると、今この時代(未来に希望を持てない)を作った張本人が団塊世代であるというのは、広く共有されている認識のようだ。

団塊世代も、自分たちだけで楽しんでいると、とんだしっぺ返しをくらうかもしれない。

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