ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

店側対客側

2012年12月18日 | Weblog

 

ある日のフレンチCafe。

そこは、パリにあるCafeそのものの雰囲気で、調度品も向こうのものを使ったり、提供するものもパリのCafeと同じようなものをという徹底した姿勢を打ち出している。料理は典型的なCafeビストロのような、ステックフリット(ポテト付きステーキ)、コンフィ、チキンソテーなどで、あまり手の込んだものはない。軽食のサンドイッチは勿論バゲットサンド。ハムやパテドカンパーニュなどの具。当然ご飯物はない。通しで営業なので使い勝手はかなりよい。

移転してからは前ほど行かなくなったが久しぶりにランチタイムに。大体のお客さんはランチを頼んでいる(バゲットつきのサバやチキン)。そこに30歳代の(推定)男1女2のグループが入ってきた。地元の会社の同僚のようだ。この店は初めてらしい。メニューを見て選んだのはオムライスとハンバーグ。このメニューに関しては完全に日本風。前はなかったのだが、客層に合わせての店側の苦肉の策と思われる。しかし店側も最低限の抵抗はしていて、ライスはケチャップ味ではなくバターライス、ハンバーグの肉は普通のひき肉ではなくほぐしたすね肉(推定)を使っている。オムライスを頼んだ男性客は、盛んにご飯はないのかと聞いていたので、所謂定食屋の定食を食べたかったのだろう。多分この店もちょっとおしゃれな洋食屋位に思っていたはずだ。出てきたら出てきた、スプーンも所望していた。女2は、ここがどういう店なのか雰囲気で分かっても良さそうなのだが、ここが田舎と都会の大きな差である。

つまり、多くの人は、店の雰囲気センスでそこがどういう店なのかなんてことは分からないのである(興味もない)。客側にそういう感性がなければ、店側の意図などは理解されない。前述のフレンチCafeは、店側と客側の齟齬の典型例。となれば、客側に合わせろという事になる。それが商売の鉄則だ。結果隆盛を誇るのは、コンビニや外食チェーンだけということになってしまう。そんな店ばかりというのは何とも魅力の無い街だが、そう思う人が少ないからこんなことになってるのだろう。

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